浅い夢−鳴門−
□約束の指輪
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そんな私に、シカマルは歯に物がはさまったように、もごもごしつつ、何かを伝えようとする。
「・・・だからよ・・・その・・・」
「・・・?」
「その間、俺とお前をつなぐものがなくなるのはいやだし、・・・。」
そういって、シカマルはうつむいた。
そして、顔をあげて、
「・・・結婚してほしい。」
そういって、私をじっと見つめた。
・・・・・・は?
結婚?私とシカマルが?
・・・・・・。
「あ、の・・・。刹那?」
「ご、ごめん、フリーズしてた・・・えっと。」
「いやなら、断ってくれよ・・・。まってとかいわれても無理だぜ・・・。」
そういう弱気なシカマルを、ふと愛しくおもった。
そして、そんなシカマルをゆっくりと抱きしめて、
「・・・うれしい。」
そういって、私は微笑んだ。
私は、あなたを待つことぐらいしかできないけど、
必ず私の元に来てくれるよね。
この指輪が、私とあなたを繋ぐ大切な宝物です。