BL小説(TIGER&BUNNY編1)
□【牛折】愛しい貴方と朝食を
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今日は久しぶりの休日。
僕は前の日からアントニオさんの家にお邪魔して、えっ・・・と・・・まぁ・・・色々、こ、恋人としての時間を過ごして・・・
目が覚めたら隣にいるはずのアントニオさんがいない。
「・・・あれ・・・?」
僕は昨日、知らない間に寝てしまった・・・というか、気を失ってしまったみたいで・・・
シャワーを浴びた覚えがないのに、身体が綺麗になっていた。
「・・・なんで・・・?」
僕はむくりとベッドから出て、床に転がった衣類を拾いながら着た。
ガチャ・・・
「おぉ、イワン。もう起きて平気なのか?」
「アントニオさん・・・」
「おはようさん。」
アントニオさんが僕に近付いて軽くキスをしてくれた。
「お、おはよー・・・ございます・・・」
顔が熱い・・・
いきなりキスとかされたらもう・・・恥ずかしい・・・
「・・・イワンはほんと可愛いなぁ・・・」
アントニオさんがそのまま僕を抱きしめる。
「か、可愛くなんか・・・ないですよ・・・」
「いや。可愛いよ、お前は。何度もキスしてんのに、まだ照れたりすんだからな。」
僕の顏を覗きこむとふわりと笑った。
アントニオさんって、凄く優しい・・・
優しいけど・・・凄く、かっこいい・・
普段は照れ屋なのに・・・あの時は・・・
「また、顔が赤くなってっぞ?」
そう言ってアントニオさんは僕の頬に軽くキスをした。
僕はますます顔が熱くなった・・・
「とりあえず、リビングに来いよ。朝食出来てっぞ。」
アントニオさんは僕の腰に手を回して、リビングへ促した。