BL小説(TIGER&BUNNY編1)

□【虎兎】待ってた!タイガー&バーナビー!
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「いや〜…、なんか改めてこういう場でお前と話すって…なんか照れるな。」

「何故、照れるんですか?」

「いや、お前はいいよバニー?こんな雑誌のインタビューっての?慣れてっからさ〜。」

「ま、タイガーさんに比べればわりと取材とか受けてますからね。
と、言ってもタイガーさんだって取材とかで話したりするでしょ?」

「まぁ、お前とコンビ組んでから多くなったかもな。デビューん時もあったけど、やっぱどんだけしても俺には慣れないわ(笑)」

「…(目頭を指で押さえ)…とにかく、ちゃんと喋って下さいね。」

「…善処します。…ん?(スタッフから紙を受け取る)なになに?」

「(タイガーの手の紙を覗き込み)"約1年ぶりのバディ復活ですが、復活するまでの間はそれぞれ何をされていましたか?"…だそうです。」

「ちょっ…バニーちゃん?勝手に読まないでっ!俺に回ってきたんだから、俺が読むやつでしょこれ?!」

「別にどっちが読んでもいいと思いますが…で?タイガーさんはこの一年、何を?」

「……(ギロリとバーナビーを睨み)…あ、そうだな。実家に帰って、久しぶりに娘と過ごしたな。俺の実家、田舎で、畑とか普通にあんの。畑耕すの手伝ったり、兄貴が酒屋なんだけど、配達やら手伝ったりしてたかな?バニーは?」

「僕ですか?僕は、そうですね…。色んな街へ行きましたよ?
シュテルンビルドを離れて。
今までこの街から出た事がなかったので、とても刺激を受けました。
暖かい島にも行ったし、寒い国にも行ったし、あ、日本にも行きました。桜がとても綺麗でした。」

「日本か。折紙が羨ましがりそうだな(笑)」

「そうですね(笑)彼から事前にいろいろ話を聞いていたんですが、"ニンジャ"はいなかったなぁ(笑)」

「そりゃ、いねぇだろ?(爆笑)」

「折紙先輩が"ニンジャは絶対いるでござる!"と言い張るもので、僕は半分信じていたんですけど…誤報でした(笑)」

「その話、折紙にした?」

「えぇ。この間、トレーニングルームでお話ししたら、酷く落ち込んでいました(苦笑)でも、お土産の"チョーチン"をお渡ししたら、とても喜んでくれました。(笑)」

「あははははっ!あいつらしいな〜!!」




「次の質問言って下さい、タイガーさん。」

「ん?え〜と、"お2人の好きな女性のタイプは?"だって。そう言えば、バニーのそういう話聞かねぇなぁ〜」

「…なんですか?その意味ありげな目は?」

「べっつに〜?で、どうなんだよ?おじさん詳しく聞きたいなぁ〜?」

「……。コホン…好きなタイプですか?そうですね…今まで、そういう事は考えた事がないので分かりませんね。」

「あんだよ〜、面白味ねぇぁ〜。」

「こういう話に面白味が必要ですか?」

「だっ!そういう意味じゃねぇよっ!!」

「そういうタイガーさんはどうなんです?」

「ん?俺?俺のタイプとか聞きたいかな〜視聴者は?」

「一応、"お2人の"って書いてますから答えて下さいよ。」

「いちいち棘のある言い方しやがって……。
そうだなぁ〜…金髪で、美人で、肌なんか白くて、生意気で、でもどっか寂しがり屋で、ほっとけねぇ感じ?」

「(少し顔を赤くして)何故僕に聞くんですか?」

「べっつに〜(口笛を吹いている)」




「"復帰をされても相変わらずの連携プレイですが何か合図みたいなものはあるんですか?"だってさ。」

「合図ですか…特にはないですよね?」

「そだな。あ、でも右か左かとかはそん時言うよな?」

「そうですね。でも…(クスクスと笑い出して)…始めコンビを組まされた時は最悪でしたけどね。」

「(思い出し笑いをして)そうだったな〜。始めてタイガーのスーツ来て出動した時なんか、ワイヤーの出し方分かんねぇから、結局変なタイミングで出ちまって…」

「その後2人で絡まってしまって…あの時はもう駄目かと思いましたよ。」

「俺も思った!あのまま、あのデカイ銅像に踏みつぶされるってさ。」

「それに右とか左とか決めるのも決めれなくて、シュミレーションの時には何回僕ら死んだことか(苦笑)」

「ほんっと、ぜっんぜん噛み合わねぇもんな〜!」

「そう言えばいつからなんですかね?」

「あ〜…いつだったかな?な〜んとなく、バニーの動きが読めるようになったんだよ、俺。」

「僕もそうですね。多分、タイガーさんはこう考えて動くだろうって感じて、じゃあ僕はこうしようとか。タイミングが合ってきましたね。」

「そんな感じだな。だいたいバニーが俺に合わせてくれてるな(笑)」

「やはり、ここは先輩についていかないと(笑)」

「(笑)そんな持ち上げてもなんも出ねぇぞ?(笑)」

「貴方にそんな期待はしていませんよ?」

「ひどっ!バニーちゃんっ!!(笑)」


2012.5.13
 

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