BL小説(TIGER&BUNNY編1)

□☆【虎兎】キスしたい
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今日は珍しく朝昼晩と食事のように出動があった。
と言っても2部なので、1部のように派手で大きな事件ではない。
だが、それなりに体力は消耗する。
2人は夜の出動が終わってから家で食事をと思ったが、作る気力もないからとマーケットでデリを買ってバーナビーのマンションへ向かった。

「今日もお疲れさん。」

虎徹は買ってきたビールを持ってバーナビーの持つシャンパングラスにカチンと合わせた。

「本当に疲れましたね、今日は。」
「ほんとにな〜。」

お互い、一口飲んでから一息ついた。
ゆったりとフローリングに寝転がる虎徹は片膝を立てる。
その膝の上に顔を乗せ、寝転がるバーナビー。
他愛ない話をしては笑いあう。

「あの時は虎徹さんが悪いんですよ?」
「なんでだよ?俺が動いたから助かったんだろ!」
「…それは否定しません。」
「素直じゃねぇなぁ、バニーちゃんは。」

虎徹は自分の膝にある金色の髪へ手を伸ばした。
暖かく大きな手を受けながらバーナビーは瞳を閉じて浸る。
虎徹の手がゆっくりと撫でている。
バーナビーがもそもそと虎徹の身体を伝ってそのまま上へ移動してくる。

「ん?」

髪を撫でる手をそのままに視線をバーナビーへ落とした。
バーナビーの頭が虎徹の肩で止まり、ゆっくり瞳を開けた。
そして、ふわりと笑った。

…うわぁ〜…なにこの笑顔…綺麗だな…

完全に気の抜けた笑顔。
それは柔らかく、綺麗なもので、虎徹は心を奪われた。

「…虎徹さん…」
「……ん?どうした、バニー?」

虎徹は首を傾げて問う。
するとバーナビーの綺麗な指が虎徹の唇に触れた。

「…ここにキスしてもいいですか?」
「…っ?!」

バッと音が出たように虎徹の顔が赤くなった。

「赤いですよ?」

くすくすと笑いながら虎徹の唇にある指を動かす。

「だっ!!お前がそんな事言うからだろ?!」

勢いよく起き上がる虎徹。
バーナビーの身体も自然と起き上がる形になった。

「…駄目ですか?」
「どうしたのバニー?」
「……したくなったんです。」

バーナビーは虎徹の腹あたりに跨りながら虎徹の上半身を倒した。
顔を近づける。

「…珍しい事もあるもんだな。」

目の前にある綺麗な顔を見、口角をあげた。
もう照れた顔はしていない。
琥珀色の瞳の奥に揺れる色。
バーナビーはその瞳に腰を震わせた。

「…どこで覚えてきたのかね〜?」

虎徹の指がさらりとバーナビーの頬を撫で、耳を掠めた。

「…ぁ、…」

虎徹の指がバーナビーの耳裏を撫でる。
思わず漏れる息。
バーナビーの髪に指を差し入れて、そのまま手前に引いた。

「…んっ、んんっ…」

重なる唇。
お互いの唇を啄み、舌を差し入れ絡ませていく。
虎徹の舌がバーナビーの口内を生き物のように蠢いてる。

…そんなに激しいキスをしたかった訳じゃないのに…

虎徹のキスを受けながらバーナビーはふと他人事のように思ってた。
ただ、虎徹の唇に触れたかった。
官能的なものでなく、ただ重ね合わせるだけの…バードキスを…

「…んっ…んぁっ…」

気持ちよすぎて頭がパンクしそうだ…
虎徹さん…すき虎徹さん…大好き…虎徹、さん…

虎徹のキスに応えるようにバーナビーは虎徹の頭ごと抱える。
バーナビーの動きに虎徹はズシリと腰に電流が走り、バーナビーの服をたくし上げ、肌に触れた。
急に触れられて唇を離した。

「…悪くねぇな…バニーから見下ろされるのも…」

ちゅっと音を立ててキスをした。

「…じゃあ…」

バーナビーは上半身を起こすと黒のTシャツの裾に手をかける。

「…じっくり、見て下さいね?」

悩まし気に虎徹を見つめ、ゆっくりとTシャツを脱ぎ始めた。
ゴクリと喉を鳴らす虎徹。
ストリップでもしているかのようにバーナビーは虎徹を見下すような妖しげに見つめている。
ベルトに手をかけ、ガチャガチャと外すとするりと抜いた。

「…俺のは脱がせてくんねぇの?」

虎徹はバーナビーの腰に手を置く。

「…いいですよ?」

虎徹の服に手を伸ばした。
その手を取ると虎徹はバーナビーを引き寄せ唇を重ねた。

「…っ、キスなんかっ、したら…脱がせ…られない…」
「そこは頑張ってみろよ?」

虎徹は挑戦的に微笑み、再びバーナビーの唇を塞いだ。
バーナビーは虎徹の舌を受けながらネクタイをシュルシュルと外していった。
ベルトを、シャツのボタンをと次々に外していく。
虎徹の逞しい胸がはだけるとバーナビーは深いキスをしながら胸に指を這わせていった。
たどたどしいバーナビーの愛撫に虎徹はくすりと笑い金色の髪に手を差し込む。

「・・・ンっ・・・」

差し込まれた大きな手がやわやわと動き、バーナビーの快感を引き出させた。
夢中になって舌を絡ませ、ふわふわとしているバーナビーを虎徹はそろりと反転させた。
今度は虎徹がバーナビーを見下ろす。

「・・・こてつ、さん・・・」

バーナビーはうわ言のように虎徹を呼んだ。

・・・この顔が堪んねぇんだよな・・・

ふわりと金色の髪がフローリングに散らばって、綺麗な碧の瞳は潤んでいる。
頬は上昇しピンクに染められて、唇がちらりと覗く赤い舌。
そんな惚けた顔が自分を見て名前を呼んでいる。
虎徹はすでに限界がきていた。
素早くバーナビーのカーゴパンツと下着を脱がせ、自分も下着ごと膝まで下ろした。
バーナビーの後口にいきり立ったペニスをあてがい

「・・・わりぃ・・・もう俺、限界・・・」

先走りが止まらないペニスで円を描くように腰ごと振る。

「そ、んな・・・あぁっ・・・いき、なりっ・・・はっ・・・」

なんの準備も出来ていないバーナビーの後口は固く閉ざされたまま。
それでも虎徹のペニスが当たっている事でぴくぴくと震えている。

「・・・バニィ・・・」

無理に入れる事は出来ないと分かっているが虎徹はゆっくりと後口へ押した。
だが、すんなりは入らず。
虎徹のペニスがバーナビーのペニスの方へ滑り込んだ。

「あぁあっ・・・」

虎徹のペニスが当たって身体ごと跳ねる。

「…ふぁっン、こて、さんの…あついっ…ぁ、ンっ…」

バーナビーのペニスの先から透明な液が滴り落ち、虎徹のペニスにも伝っていく。
ギチギチに破裂しそうなくらい膨れ上がった虎徹とバーナビーのペニス。
お互い外に出したくて虎徹が腰で動く度に揺れている。

「バニィ…触って?」

そう言いながら虎徹の大きな手が重なってるペニスを包み込む。
その上からバニーの白く細い手が重ねられた。

「…こてつ、さん…」
「一緒に動かそう?」
「…はい。」

重ねられた手がゆっくりとペニスを扱いていく。
荒い息づかいと喘ぎ声。
どちらの息だか喘ぎだか分からなくなっていく。
虎徹がバーナビーの唇に貪り付き、舌をねじ込む。
犯された口内から漏れる吐息はお互いの欲を更に高みへと導き、どちらからともなく白濁を放っていた。



バーナビーの上で虎徹は肩で息をしてぐったりしている。
その背中をポンポンと優しく叩くバーナビー。
バーナビーの首筋に赤い痕をつけ、ゴロンと横に倒れた。

「…ぼく、バードキスがしたかったのに…」

天井を見上げながら独りごちた。

「え?そうなの?」
「…えぇ。」
「…気持ちいいのは駄目だったか?」

バーナビーの首の下に腕を挿し入れて抱き寄せた。

「…駄目じゃないですよ?」

バーナビーは虎徹に抱きついて

「でも今日はソフトな気分だっただけ…」
「……そか。」

バーナビーの髪にチュッチュと音を立ててキスをする。
甘んじてキスの嵐を目を閉じて受ける。

「…バニー?」

バーナビーは呼ばれて顔を上げた。
腕枕をしている腕でバーナビーの頭から抱え込み、手を横顎に添えて上に向かせると
虎徹の唇がバーナビーのそれに軽く触れた。

「こーいーの?」
「…えぇ。そーいーの。」

今度はバーナビーが正面から虎徹の頬から顎に手を添えると虎徹の唇に可愛らしい音を立ててキスをした。
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