コラボ作品

□【虎兎+銀新】攻めの言い分、受けの言い分
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攻め編

「どもっ!タイガー&バニーの髭の方、鏑木・T・虎徹でっす!」

「あ〜…坂田銀時でぇ〜す」

「銀時、お前やる気出せよ〜」

「えっ?俺いつもこんな感じだからさ〜。つーかなにこれ?」

「何これって俺に言われてもよく分かんねぇんだけど?」

「だいたいさ〜なんで新八いねぇの?俺の膝には新八だろ?デフォだろ〜?」

「そんな事言ったら俺だって〜なんで俺の隣にバニーがいねぇんだよ?」


しばらく2人がお互いの相手を探す。


「あ〜…とりあえず惚気たらいい訳ね?」

「それだったら俺負けねぇよ?」

「何言っちゃってくれちゃってんの鏑木さ〜ん?銀さんのマイラバーに勝てるヤツなんていねぇの!」

「俺のバニーなんかカッコいいし可愛いしで大変なんだぞ!」

「確かにバーナビーくんって綺麗だよな〜」

「だろぉ〜?モテモテでしょ〜がねぇんだよアイツ。あ、ちょっと聞いてくれよ銀時!」

「ん〜?」

「あの兎ちゃん、無自覚に女も男も寄せ付けんだぜ?この間なんかさ〜スポンサーのパーティに呼ばれたんだ」

「スポンサー?パーティ?」

「あぁ。俺たちヒーローってのはスポンサーあってのヒーローな訳よ。ヒーローって職業だからさ」

「へぇ〜。それおもしれぇな」

「ん。んで新しいスポンサーがつくかもって事で俺とバニーが呼ばれた訳」

「ん。で?」

「まぁ俺はそういうの苦手でさ、だいたいバニーに任しちまうんだけど」

「あ〜鏑木さん苦手そうだな」

「まぁな。で、ちょっと席外して息抜きしてた訳。そしたらさ、スポンサーがバニーに近寄って、つーか腰抱いて耳打ちとかしやがるんだよ」

「え?マジ?」

「マジマジ!俺もちょっと気にして見てたからすぐ分かってさ。急いでバニーんとこ行ったんだよ」

「うんうん」

「でも一応ワイルドタイガーで行ってるし相手スポンサー候補だからさ、表向き落ち付いてそのスポンサーに言ったんだよ」

「なんて?」

「"すみません。うちのバーナビーに上司から連絡入ってまして"って」

「ほぅ」

「んでバニーの腕掴んでパーティ会場出たんだよ。もちろん上司から連絡なんかねぇし、バニーはオタオタしてっし。ちょっとトイレに連れ込んだんだ」

「お!それ…」

「バニーがさ、"なんの連絡ですか?"って聞くから、そんなのねぇって言って、お前ちょっと隙見せすぎって唇奪ってやった」

「やるねぇ〜鏑木さん」

「ほんとアイツ隙だらけなんだよなぁ〜でもそういうとこ可愛くてさ」

「あ〜、で、その場で食っちまったんだ」

「いや。食ってはねぇよ」

「ん?」

「ギリギリまで追いつめて、後は家でヤった」

「おぉ!鏑木さん思ったよりSだな」

「そうか?」

「でも、そっか〜おたくんとこもか」

「ん?どういう事だ?」

「いや〜…うちのメガネもさ〜無自覚なとこあんだわ」

「新八か?アイツ歳のわりにしっかりしてるじゃねぇか」

「そう見えるだろ?ま、ピュアっ子ではあるけどね」

「そんな感じするわ」

「アイツ、女にはモテないけど…男にモテんだよな〜」

「そうなの?」

「もう商店街の人気モンよアイツ?」

「それ、別に隙があるとかじゃねぇだろ?」

「甘ぇ!甘過ぎる!イチゴ牛乳に砂糖入れるくらい甘い!!…あ、美味そう…今度やってみよ」

「……」

「(ゴホン)…とにかくその商店街って昔っからあって古いとこが多い訳よ?んで、中には代替わりっての?して、店長が若い男になってたりする訳よ!」

「ふ〜ん」

「うちのメガネ、地味だけどさ〜人懐っこいとこあっから」

「あー…分かる気がするな」

「だろ〜?んでさ〜八百屋の兄ちゃんに口説かれてんだよ」

「はぁ?!」

「いや…口説くっつーか、アピールされてんだけど新ちゃん鈍感で気付いてねぇの」

「あ〜…その兄ちゃん可哀そうだな」

「エー?!可哀そうなの俺だろ??」

「なんで?」

「だってさ!ぱっつぁんに"アイツお前を口説いてんぜ"って言ってんのに信じてくんないんだって!"そんな訳ないじゃないですか?"って首傾げて…そん時の新八…可愛かったなぁ〜」

「あ〜…はいはい(笑)」

「ほんっと隙だらけで銀さん心配だっつーの!」

「まぁ、俺のバニーちゃんも無自覚に隙だらけだから銀時の気持ち分かるけどな〜」

「バーナビーくんってそんな隙だらけか?」

「おぉ」

「見えねぇけどなぁ〜。どっちかってーと人に隙なんか見せねぇタイプじゃん?」

「出会った当初はそうだったぜ〜?」

「え?そうなんだ?」

「あぁ。もうすんんっっげぇツンツンでさ〜、俺が何言っても"お節介は結構です"だの、"僕はバニーじゃない!バーナビーです!!"だの、"僕は貴方を信じてません"だの、すげぇのさ」

「へ〜」

「でもまぁ…ある時からだんだんさ〜…表情が柔らかくなってって…俺の名前もちゃんと呼んでくれてさ〜」

「バーナビーくん、鏑木さんの事名前で呼んでなかったのかよ?」

「おぉ!おじさんっつってた」

「おじさんって…まぁバーナビーくんからしたら鏑木さんだいぶ年上だしな」

「そりぁそうなんだけどな。んで、そぉ〜んなツンツン兎ちゃんが俺に懐いてきてさ〜もう可愛いったらねぇよ」

「懐かれたんだ」

「そ!んで、可愛くなったらアイツ、元々の性格はすんげぇ素直だからアイツ狙ってくる輩から声掛けられてもニコニコしてんだって!」

「それってバーナビーくんなりの営業とかじやねぇの?」

「もちろんそゆとこあっけどさ〜、ほんっと隙だらけよ」

「そっか〜…お互い苦労するよな」

「ほんと、そうだよな〜」

2人同時に大きいため息をつく。

「あ、ところでさ〜鏑木さんってバーナビーくんと付き合ったきっかけとかどうだった訳?」

「え?」

「いや、おじさんとか呼ばれてたのになんでそういう関係になったのかな?ってちょっとした疑問」

「あ〜…いや…ちょっと特殊っつーか…なんつーか…」

「なになに?ちょっと気になる言い方だな」

「まー…なんてーの?酔った勢い??」

「はぁ?」

「だから〜…それまでぜっんぜん誘っても断られてたのに、その日はバニーから誘ってくれてさ〜おじさん嬉しくてテンション上がったんだよ」

「へぇ」

「で、バニーが寝ちまって、バニーん宅に送ろうと思ったけどそん時まだ家とか分かんなくて俺ん宅に連れて帰った訳」

「んで、食っちゃったんだ」

「だっ?!ちげぇよ!!いや…最終的には違わねぇけど」

「違わねぇのかよ?!」

「うっせー!…で、ベッドに寝かせて、アイツの寝顔見てたらなんか知らない間にキスしてた」

「鏑木さんっ?!手ぇ出すのはやっ!!」

「うっせー!気が付いたらチューしてたんだよ!しょーがねぇだろー??」

「いや、それは分かっけど……で?もしかしてそん時ヤっちまったの?」

「………ヤっちまった」

「わぁ〜…ほんとこの人手ぇ早かったわ」

「だっ?!そ、そーいー銀時はどうなんだよ?」

「ん〜?」

「新八と!どういうきっかけで付き合う事になったんだよ?」

「俺〜?俺は〜…なんだっけな〜?そもそも新八と会ったのがファミレスだし、そっから、なんやかんやでアイツの姉ちゃん助ける事になって、そしたらアイツがうちに雇ってくれって来たんだよ」

「なんやかんやって…」

「初めは雇う気なんかなかったんだぜ?金ねぇし、1人でぼちぼちやってたからさ〜。でもアイツはそれでも俺の傍にいたいってずっと通ってきてさ〜今思えばすげぇ健気だよな〜」

「押し掛け女房みてぇだな」

「ほんとにな。で、神楽も加わって、1人だったのが家族みてぇになっちまった」

「…銀時」

「で…ある時、夢見てさ」

「夢?」

「そ。最初は女だと思ったんだよ。やたら肌とか白いし甘い匂いするし…で、よく見たらそれが新八だった」

「はぁ?!」

「いや〜そん時の驚きようったらねぇぜ?女た゛と思って近付いたら新八だったんだから。しかもその後すぐ本人が起きしに来るしで、もう俺ァパニックだったわ」

「へ、へぇ〜…」

「そっから新八が可愛いなって思ったらチューしちまって」

「おい!?お前もかっ!!」

「いや〜それはしょーがねぇんだって。アイツが可愛いのが悪い」

「理由になってねぇってーの」

「鏑木さんに言われたくねぇんですけど〜?」

「だっ?!」

「ま、新八が可愛いのが悪いんだから仕方ねぇって」

「それを言うならバニーの方が可愛いっつーの!」


2人、永遠に自分の恋人自慢に…


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