BL小説(TIGER&BUNNY編2)

□【虎兎+楓】子供はいつの間にか大人になっている
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俺はあの同居生活でバニーにプロポーズをした。
ずっと一緒にいたくてあいつの"帰る場所"としていてやりたいって心の底から思ったから。
一緒に生活をしてそれは俺の中で強くなった。
・・・"あいつの帰る場所"なんていい訳だ・・・
あいつが俺の"帰る場所"だ。
誰にも渡さねぇ。



「ど〜しよ〜!」

俺はソファで頭を抱えていた。

同居を終えて一か月。
元の生活に戻った俺達は相変わらずどっちかの家に泊まっていた。
今日はバニーが俺ん宅に来て今シャワーを浴びている。
プロポーズしたはいいけど肝心な楓にまだ言っていない。
その楓が明日こっちに遊びにくるのだ。

「・・・明日、バニーについてきて貰おっかな?」

自分の娘に会うのに緊張し過ぎて何言うか分かんねぇし・・・

「どこについて行けばいいんですか?」
「だっ!!」

シャワーから上がったバニーがソファの後に立っていた。

「急に声かけんなっ。ビックリすんだろっ?!」
「急にじゃないですよ?ちゃんと声を掛けました。」

ニッコリ笑って俺の隣に腰を落とした。

「で?どうしたんです?」

俺の顏を覗きこんで首を傾げている。

・・・くそっ・・・可愛いんだって、お前っ!

「あ、いや・・・明日さ・・・楓がこっちに来るんだけど・・・バニーも一緒にど〜かなぁ〜って思ってさ。」
「楓ちゃんが?・・・僕が一緒でいいんですか?」
「あぁ!どっちかってーとバニーが来てくれた方が喜ぶし!」
「それ、父親としてどうかと思いますけど?」

クスクス笑って首にかけていたバスタオルで髪を拭き始めた。

「うっせー!」

俺は口を尖らせて拗ねてみる。

「まぁ、楓ちゃんに会うのも久しぶりですし・・・楓ちゃんが良ければ僕は構いませんけど?」

尖らせた俺の唇に軽くキスをしてくる。
ゴシゴシと拭いている手ごとバスタオルを持って俺からもキスをした。
おでこをくっつけてバニーの髪を優しく拭いてやる。
その間もバニーからキスされたり俺からキスしたりしてじゃれ合った。
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