BL小説(TIGER&BUNNY編2)

□【虎兎】酔っ払うと
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こんなに酔うとは思わなかった。
俺ん宅の近くにあるバーでバニーと一緒に飲んで俺もアイツも楽しく笑って飲んでいたんだ。
店ん中にいる時は別段変わりなくいつもの可愛いバニーだった。

店を出てから俺ん中に行ってソファに座った後、ソレは起きた。


「ほら、バニー?んなとこで寝ると風邪引くぞ〜?」

ソファにぐったりと寝転んでいるバニーに声を掛けながら俺は冷蔵庫からミネラルウォーターを手にした。
ソファでは間延びした返事が聞こえる。

「バニーちゃ〜〜ん?」

ミネラルウォーターを持ってソファにいるバニーを見た。
ゴロンと寝転んで俺を見上げている。

・・・なんだこの可愛い生き物??

酔った顔はピンク色に染まっていて目にはうっすら涙が溜まっている。

「・・・こてちゅしゃ〜ん?」
「バニーちゃん、だいぶ酔っちまったか〜?」

ふわふわの髪を撫でてやるとふにゃりと笑って俺を見た。

「こてちゅしゃん・・・」

俺の名を呼びながら両手を広げてきた。
抱っこしてって強請る子供みたいだと思った。
その仕草にドキってしてバニーのご要望通り抱きしめてやる。

「・・・だいしゅき、です・・・」

耳元で可愛い声が聞こえて俺は頭ん中に電流が走った。
舌っ足らずで甘えた声のバニーはとんでもなく可愛くて・・・それだけで俺の頭ん中は爆発しそうになる。

「俺も大好きだよバニー?」

バニーの言葉に応えると耳元にキスを落としてやった。

「んっ・・・ぼくね?・・・こてちゅしゃんの、そのこえも・・・大好きなんでしゅ・・・」
「ん〜?」
「ぼくにしゃしゃやくとき、しゅごく甘くてぇ〜・・・ぼく、とけちゃいそうでしゅ〜・・・」

・・・・・なんつー事言い始めるんだ、俺のバニーは??

驚いてバニーの顔を見ると首を傾けてエメラルドの瞳を潤ませてはにかんでる。

「ぼくをとかしたいんでしゅ、こてちゅしゃん?」

あぁ・・・そりゃもう!
溶かしてやりてぇよ!
ドロドロのぐちょぐちょにしてぇよ!

「俺の声だけで溶けてくれんのバニーちゃん?」

理性をフル動員して低く囁いてみる。
ぶるって震えたバニーは甘い吐息を漏らして俺を見つめた。

「ン、もぅ〜こてちゅさんに言われたら溶けてなくなっちゃう・・・」
「・・・そいつぁ、嬉しいねぇ〜・・・」

ちゅっちゅとわざと音を立ててバニーの顔中にキスする。
バニーの身体がくねくね誘うように動いて、くすぐったそうにフフッて笑ってる。

「でもね?ぼくね?こてちゅさんの目もしゅき・・・見つめられたら・・・ドキドキしゅる…」

それ以上ないってくらいに顔を赤くして手で胸を押さえた。

「・・・いまね?ぼくしかうちゅってない・・・ぼくだけしか見ないでくだしゃい・・・」

うっとりした顔で俺の頬に両手を添える。

「・・・ぼく以外・・・うちゅしちゃヤでしゅ・・・」

ほんとなんなのこの子?
普段そんな事言わねぇのに?

「あとね?」

片方だけ手が動いて俺の口に触れた。

「この唇も・・・しゅき・・・ぼくをキモチよくしてくれましゅ・・・」

人差し指を俺の口に押し付けてきた。
少しだけ口を開けてやると指は中へと入ってきた。
俺の舌をつつく指を舐めてやる。
ンッと甘い声が漏れる。

「・・・コレはもっとしゅき・・・」

舌を絡めるように俺の舌を指に絡めてくる。

今まで見たことないくらいの色気。
ヤらしい動き、顔、バニーのなにもかもが俺の理性を飛ばしていく。

「バニーも舌出して?」

指を舐めながら言うとバニーはふにゃと笑ってチロッて舌を出した。

お前、可愛過ぎんだろ!?
舌の出し方が子供みてぇだぞ!

クスッて笑って舐めていた指を吸いながら離すとちょっとしか出てない舌へ絡めにいった。
チロチロと舐めてるバニーの舌をパクッと喰い、唇を重ねた。
唇を合わせたらもう理性なんかなくなった。

いつもよりも激しく絡んでくるバニーの舌に俺はクラクラした。
もっともっとってせがんでるみてぇに俺の舌に絡んでどっちの舌が分からなくなっていく。
唾液が滴り落ちるのもお構いなしに・・・

「ンっ・・・んぁ・・・」

鼻にかかったバニーの喘ぎ声に俺の腰辺りが重くなっていった。

「・・・ばにぃ・・・」
「ぁ・・ン、こて、ちゅ・・・しゃん・・・」

バニーのんが俺の腹に当たる。
すげぇ硬くなったソレを押しつけるように動かして・・・

「・・・ぼくを抱いて、こてちゅさん・・・?」
「あぁ・・・めちゃくちゃにするけどイイ?」

バニーの返事を聞く前に俺はバニーの唇を奪ってやった。





いつも以上に感じるバニーに俺は夢中になってしまった。
身体全部に愛撫してその度に跳ね上がるバニーの身体。

・・・ただ、酔っぱらってるって事を忘れてた俺が悪かったんだ。


「バニー?」

さっきまで思いっきり喘いでいつもより色気がダダ漏れのバニーは俺が中に入る前に思いっきり白い液を吐き出した。
やっと中に入ろうと後口におれのを押しつけた時、なんの反応も示さなくなった。
声を掛けてもピクリともしない。
バニーの顏を覗き込むと気持ち良さそうな寝息が聞こえてきた。

「・・・そりゃないぜ、バニーちゃん?」

バニーは眠ってしまっていた。
一気に項垂れて俺はバニーの隣に横たわった。

「あんだけ煽っておいて俺はお預けかよ〜・・・」

バニーの寝顔を見て呟く。
その寝顔は子供みてぇに可愛くてサラサラの髪を梳いてやる。
俺の手に擦り寄って幸せそうに笑うバニー。

「・・・今度は素面で聞きてぇな〜・・・」

バニーのおでこにキスを落として俺は風呂場に向かった。



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