BL小説(TIGER&BUNNY編2)

□【虎兎】バニラアイスが好きなんです
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何を隠そう僕はこう見えてアイスクリームが好きだ。
その事を知っているのはただ1人。
・・・虎徹さんだけだ。
しかも好きな味は・・・・・・

「バニラちゃん?幸せ?」

アイスを食べている時だけ彼は僕を"バニラちゃん"と呼ぶ。
バニラアイスを食べている時は幸せで僕は微笑みながら頷いた。

「そっか〜」

そう言って食べている僕の頭を優しく撫でてくれる。

この時の僕の気持ちは最高に幸せで・・・
大好きなバニラアイスを食べながら大好きな彼が傍にいるから。

「ココんとこにアイスついてんぞ?」

虎徹さんは僕の唇の端に舌で舐め取る。
くすぐったくて身をよじる。

「・・・あめぇ。」

ぺろりと舌舐めずりをして口角を上げる虎徹さん。
そのまま僕の唇を奪うように重ねてくる。
口を少しだけ開けるとすかさず入りこむ舌。
冷えた口の中が虎徹さんの熱い舌で掻き回される。

「んっ・・・ンふ・・・」

漏れてしまう吐息。
虎徹さんの熱がもっと欲しくてより深く繋がりたい。

「・・・んぁ・・・こてつ、さん・・・」

持っていたアイスを奪われる。
虎徹さんが指ですくって僕の唇に塗りつける。
アイスのついた僕の唇を舌でペロリと舐められる。

「・・・やっぱ、あまぇ・・・」
「・・・アイスがですか?・・・それとも・・・僕・・・?」

僕も指ですくい、虎徹さんの唇に塗り込んでそのまま口の中へと突っ込んだ。
僕の指を口内で執拗に舐め回していく。

「・・・んっ・・・ふっ、ンッ・・・」

舐められている指が気持ちイイ・・・
舌同士を絡ませているみたいに・・・
虎徹さんの口の端から垂れているアイスをペロッと舐めた。

「・・・可愛かったのにな〜、さっきまで・・・」
「今は可愛くないんです?」
「ん。可愛くねぇよ・・・」
「嫌いですか、可愛くない僕は?」

虎徹さんの口内から指をゆっくり引き抜いた。
そしてそのまま目の前でその指を口に含んだ。
するとその手を掴んで口から離すと虎徹さんは軽く唇を重ねた。

「・・・いや、嫌いなんてねぇよ・・・むしろ、好きだぜ・・・ヤラシイバニラちゃん?」

そう言ってまた僕に噛みつくようなキスを仕掛けてきた。


・・・・・彼が僕のアイスを食べる姿に欲情するのは知っている・・・
バニラアイスは大好きだけど、それを食べて欲情してくれるあの琥珀色の瞳が揺れるのは・・・
・・・・・・もっと好き・・・・・・

もっともっとぼくをもとめて

もっともっとあなたをあたえて


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