BL小説(TIGER&BUNNY編3)

□☆【虎兎】僕の幸せ
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汗が彼の額から滴り落ちる。

後ろから揺さぶられながらポタポタと僕の背中に落ちる滴が彼の本気を示しているようで…

「ばにぃ…ばにぃ…」

低く掠れた声で呼ばれて…僕の身体を快感が駆け巡った。

片足を高く上げられ、深く埋め込まれる彼の…

「あぁっ…!」

「…くっ…ばにっ…」

奥に彼のモノが当たって身体中痺れた。
僕は腕を上げ後ろにいる彼の髪を掴み…

「…こて、つ…さ…キス、して…ねぇ…!」

彼の唇が欲しくて舌を出すと彼の喉が鳴った。

「…くそっ…煽るなよ…!」

貪りつくようなキスが降りてきた。
ガツガツと腰を動かし舌を絡ませて…

僕のくぐもった声さえ漏らさない程のキス。

深い、深い、キス…

僕の中にいる彼のモノがグンと大きくなって…

…あぁ…感じる…
…ガツガツ突き上げられて、キスをされて…気持ちイイ…

「そ、こ…もっと…突いてっ…きもちっ…あン…!」

「くっ…んっ…ばにっ…」

突き上げる動きが速くなる。
彼がイク為の動き。
それに合わせて僕は僕の性器を握りながら彼を迎え入れる。

「んっ…んんっ…ばにっ…出る…出すぞ…」

「あっ、あっ…んぁっ…出してっ…奥にっ…出して…はっ…虎徹、さ…いぃ…はぁっ…」

「くっ…ばにっ…愛してるっ…んくっ…」

「あっ…ぼく、もっ…すきっ…あぁっ…だいす、きっ…あああっ…んんんんんっっっ…っっっ…!!」






何度も何度も彼に抱かれて、もう動けない僕はベッドに横たわり彼を見ていた。
僕の身体を綺麗にし、ミネラルウォーターを飲ませてくれた。

「…すみません、虎徹さん…」

喘ぎ過ぎた僕の声は掠れていてきちんと音を成さない。
それでも虎徹さんは優しく微笑んで、気にするなと僕の頭を撫でた。
労わるように優しく撫でる手が気持ちイイ。

こんな時、僕は思う。

「…虎徹さん…大好きです…」

彼の琥珀色の瞳を見て思うままに呟く。
彼に抱きつきたいのに身体が思うように動かない。

「…俺も…好きだ…」

僕の隣に横たわり、抱きしめて、甘い声で囁く。

セックスをしている時の彼もフェロモン全開で痺れるくらい好きだけど、こうしてただ抱きしめて囁く彼も優しくて甘くてとても好き。

「…もっと、言って?」

「…ん?どうした?今日はやけに甘えん坊さんだな〜?」

「…ねぇ…?虎徹さん…?」

逞しい胸板に擦り寄りながら甘えるとクスリと笑い、抱きしめている腕に力を込める。

「…好きだ…バニー…大好きだよ…」

頭の中が痺れるような低く甘い囁き。

のそりと顔を上げるとそこには目を細めて微笑む彼がいる。

なんて幸せなんだろう…

大好きな彼とこうして抱き合い、微笑み合い…そして…

静かに目を閉じると近付く気配がした。

…ちゅ…

啄ばむようなキスが数回降りてきて僕は吐息を漏らす。
彼の舌が唇をノックするから少しだけ開くとするりと彼の舌が割り込んできた。

「…んんっ…んっ…」

舌と舌を絡めて深いものへと変わっていく。
彼の舌がまるで生き物のように蠢いて僕の口内を犯して…

虎徹さん…好き…大好き…すき…

想いを込めて口づけると虎徹さんの喉が鳴った。

「…止めらんねぇぞ…」

「…止めないで…もっとして…?」

「そんな、煽んな…くそっ…」

舌打ちをした虎徹さんは僕に覆い被さる。

「…覚えてろ、バニー…」

僕を見下ろす彼の琥珀色の瞳がギラリと光った。

あぁ…僕を天国へ連れて行ってくれる目だ。

彼のフェロモンが僕をまた痺れさせた。


どうか、残さず食いつくして…
その牙で僕を食い殺して…



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