BL小説(TIGER&BUNNY編3)
□【虎兎】アンダースーツってどう思う?
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最近妙に気になる事がある。
それは…
「どうしたんです、虎徹さん?」
アンダースーツのままトランスポーター内のソファに腰を落としている俺に声を掛ける相棒、兼恋人。
簡易冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出すその後ろ姿がなんとも艶めかしい。
少し屈んで取り出すもんだから、腰から尻にかけてのラインがいつもより強調されてて…
…正直エロい。
最近特に気になる事…
それは…バニーのアンダースーツ姿がエロいって事だ。
バニー本人はあんまり気にしてねぇみてぇだけど、俺は気になって仕方ねぇ。
「はい。虎徹さん」
「お、おぉ。サンキュー」
なんともない顔をしながらペットボトルを受け取ろうとして落ちた。
「全く…何やってるんですか?今日の現場はそれほど疲れる事してないでしょ?」
俺の隣に座ったバニーが落ちたボトルを拾おうと俺の膝に上半身を乗り上げた。
…俺の膝にバニーの背中が…腰が…ケツが…?!
…ヤバイ…起ちそう…
「はい」
ボトルを拾い上げて上体を起こしたバニーが再度俺にボトルを差し出す。
バニーの顔が見れなくて思わず顔を背けた。
「……」
受け取らない俺にバニーは小さくため息をついてテーブルにボトルを置き、自分は蓋を開けゴクリと飲み始めた。
横目で見るとバニーの喉がゴクゴクと動く。
やたらと性的に見えて…少しだけ喉を鳴らした。
「…なぁ」
「はい?」
「……今日、うち来いよ?」
その日はバニーが気を失うほど抱いた。
家に入った早々にバニーの唇を奪うようにキスをして…
目の前のバニーを抱きながら、バニーのアンダースーツ姿が頭の中でチラついて、バニーの身体を壊しちまうんじゃねぇかってくらいに…………抱いた……
「ごめんな、バニー…」
気を失っていたバニーの身体を濡れタオルで綺麗にした後、髪を撫でた。
だいたいバニーのアンダースーツ姿がエロいのが悪いよな。
ぴったり身体にフィットしてるもんだから、最近プックリしてきた尻がこう…キュッてして…でも弾力があってさ…
そもそも俺、尻派ではなくおっぱい派だったのに…バニーに出会ってから、すっかり尻派になっちまったんだぜ?
「…だからって、がっついていい訳はねぇよな〜…」
バニーが泣いてイヤだって言うまでさ…
「…こ…つさ…?」
小さく俺を呼ぶ声が聞こえてグルグル考えていた思考を止めた。
「ん?バニー…大丈夫か?」
微かに目を開けるバニーを見下ろして覗き見た。
するとバニーが力なくふっと笑った。
「…だいじょ、ぶ…」
「大丈夫じゃねぇだろ?俺が無理させたから」
「…自覚、…あるんだ…」
「あるよ。わりぃな、バニー…」
謝る俺の頬に震える手で触れてくる。
「…そんなに柔じゃない、です…」
「ん。わりぃ…」
頬に触れている手を取り握る。
「…もうちょっと寝てろ?まだ時間はある」
「…そぅ、ですね…虎徹、さん…?」
「ん?」
「…一緒に寝て貰えます?」
「…あぁ、もちろん」
手を握ったままバニーに腕枕をしてやるとバニーはゆっくり笑って、そのまま寝息を立て始めた。
ほんと、わりぃな…バニー…
お前のアンダースーツ姿ってほんとエロくて…止まらなかったよ…
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