BL小説(TIGER&BUNNY編3)

□☆【虎兎】君のそばに…
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目が覚めて、腕の中にいるゆくもりに自然と笑みが零れる。

「…はよ、ばにぃ」

俺にしがみつくように眠っている年下の恋人の髪に軽くキスをする。
最近じゃあ、怖い夢も見なくなってるみたいで、すげぇ安らかな寝顔をするようになった。

一緒に寝るようになってすぐの頃は毎晩のようにうなされていた。
本人はあまり話したがらないから俺もあんま聞かねぇけど…多分両親の夢で…
唸る時もあれば泣いてる時もある。
その度に俺はバニーを抱きしめて、優しく声を掛けてやるんだ。
『大丈夫だ。俺が傍にいるから』と。
初めの頃は中々落ち着いてくれなかった。
んで、俺は思うんだ。
今までどうしてたんだろうって。
だってそうだろ?
俺と知り合う前からずっとあんな調子だったはずなんだ。
うなされて、泣いて…でもその頃のバニーには頼るヤツも慰めてくれるヤツもいない…
あの殺風景な部屋の寝室で目が覚めて、寂しくなって、また泣いて…
そう考えたら俺は歯がゆくて仕方がないんだ。
もっとバニーと早く出会っていたら…バニーを辛い思いをさせずに済んだんじゃねぇかって…思っちまう。
ごめんな、バニー?…出逢うのが遅くて…
ぎゅっとバニーを抱きしめる。

「…ん、んん…」

キツく抱きしめ過ぎたのか、バニーが苦しい声を漏らす。

「…ばに、ばにぃ…」

それでも俺はバニーの名前を呼んだ。

「…ん…?……てつ、さ…ん…?」

ゆっくりと目を開け細めながら俺を見るエメラルド。

「…ん…」
「…泣いてい……ですか…?」

バニーの指がゆっくりと俺の頬をつたう涙を拭う。

「…欠伸しちまったからな?」
「……そう、ですか」

顔をあげて俺を見るバニー。
メガネがなくても見える距離で…
心配させたくなくて笑いながら鼻先にキスを1つ。

「…フフフ…おはよぅ、ござぃます…虎徹さん…」

くすぐったそうに笑って、何度もキスが返ってきた。
俺もそのキスに応える。
ぬるりと舌を滑らせるとバニーの舌がすぐ絡んできた。
ベッドで抱き合いながら深く絡ませ合う舌。
口の端から零れ落ちる唾液。
ぺちゃぺちゃと音が耳につく。

「…んっ…ンん…」

くぐもったバニーの吐息。

「ん…もっ…起き、ない…んっ…と…」

キスの合間に制する言葉。
だけどそれはひどく甘くて…
キスを止めるのは名残り惜しいけど…

「…今日は休みだぞ?ゆっくりしよう」
「あ…そぅでしたね」

忘れていた休みを思い出したバニーは俺の肩を押して倒した。
仰向けになった俺の上に跨ぐように乗り上げたバニーの瞳は揺らめいている。

「…じゃあ…いいですよね?」

イタズラっ子のようにクスクス笑って腰を前後に揺らした。
たまに俺の息子に当たるバニーの尻。
グッと硬さが増した。
揺れている腰をガシッと掴むと、

「朝飯…食えると思うなよ?」
「休日に食べた事なんかありませんけど?」
「そうだっけ〜?」

バニーの顔が近づき、ニヤリと笑う。
腰に添えていた手をアンダーの淵に引っ掛け、ずらすと元気よく飛び出すバニーのソレ。
先端を親指の腹で撫でると先走りがプクプク出ていた。

「…んぁ、…!?」

背中を丸め、快感に耐えるバニー。
撫で続けるとダラダラと先走りが垂れてくる。

「…濡れまくりじゃねぇか…」
「…んっ、…貴方、こそ…」

俺の手で愛撫されながらゆっくりと腰を前後に揺らし、俺の息子に刺激を与える。
そんな事しなくてもすでに経ち上がったソレの先からは先走りが溢れている。

「くっ…ちょ、バニー?コレ脱いで?」

バニーのアンダーを掴みながら言うとバニーは俺の腹に手を付き、腰を浮かせた。
アンダーを下げるとバニーはしなやかな片足を器用に引き抜いて、また俺の上に跨った。

「…んっ、貴方は…このままで…いいでしょ?」

後ろ手に俺のアンダーの窓から息子を取り出して、いやらしい手つきで動かし始めた。

「…くっ、ぅ…」

…クソ…気持ちイイな…

無防備に晒された尻を鷲掴んで広げた。
外気に触れたピンクのソコ。
プルンと身体を震わせたバニーが掴んでいる俺のソレの先っぽでソコをグルリと円を描く。
ピクピクして…あったかくて…気持ちイイ…
すぐにでも中に入りたいけど、流石に無理だ…
いくら昨日ヤってるからって…

「…んっ、ちょ、ばに??」

俺のを支えながら自分のソコに受け入れようとしている。

「無理だって…それは…」

俺の制する声も聞こえないようでバニーはそのまま中へ受け入れた。

「…んくっ…は、はぁ………はい、った…」

頬を染めて涙を流したその顔は柔らかく微笑んでいる。

「…ひゃっ…おっき、く…しな…で…?!」

そんな可愛い顔されたら反応もすんだろうが…!

ガシッと腰を掴んだ俺は無言で強く下から打ち付けた。

「…あぁっ、は、こ、てつ…んんっ…はげしっ、…はぁぁっっ…!!」

打ち付ける度に俺の上で揺れるバニーの身体。
グチュグチュと卑猥な音が聞こえる。
昨日の俺が出したヤツがまだ残ってたのか?
滑りが良くて、中がうねって、すげぇもってかれる。

「…ばに…やべっ…」
「…あぁっ…おくっ、い、あっンっ、出してっ、…はぁぁっっ、ねっ、こて、…さぁんっ…」

俺の動きに合わせてバニーも激しく腰を振り始めた。
これじゃ俺の方が持ちそうにない。
片手をバニーのに這わせるとグチョグチョの先走りを塗りこみながら扱く動きを早めた。




「……やっぱ朝飯は食えなかったな〜」

腕の中に抱き込んでるバニーの髪にキスをしながら呟いた。
あれから2人でイって、でもまた元気になった俺がバニーを押し倒してから…四つん這いにさせて…結局5回はしたんだっけな。
流石のバニーも最後は気を失って、俺の腕の中で眠っちまった。

「…わりぃな、バニー…夕飯は俺が旨いもん作ってやるからな?」

まだ飯作るには早いから…俺もちょっと寝るな…

「おやすみ、バニー…」

おでこにキスをすると微かにバニーが微笑んだ気がした…


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