BL小説(銀魂・ワンピース・メジャー・黒バス編)

□☆【サンル】なぁ、俺を見ろよ?
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なんだか、イライラすんな〜・・・
あいつはいつもあんな感じじゃねぇか・・・

ナミやロビンにはもちろん、女と見りゃメロリンとか言って目なんかハートになっちまって・・・

「ナッミさぁ〜〜ん!ロビンちゅわ〜〜ん!デザートが出来ましたよ〜〜!!」

ほらな。
今だって、ナミやロビンに俺らにはない特別なデザートとか持ってってる。

「サンジ〜〜!俺のは〜〜??」
「キッチンにあんだろが、クソゴム!」

・・・やっぱりな・・・

「何むくれてんだ、ルフィ?来ねぇなら食っちまうぞ?」
「おっ?!待てよ、ウソップ!!」

俺はウソップを捕まえてキッチンへ向かった。



最近、サンジを見てるとムカムカする。
ナミやロビンと話してるとこなんか特にだ!
しかも、ムカムカするだけじゃねぇ…
さりげなく、タバコに火をつける仕草とか旨い飯を作ってる時とかの動きとか、なんかこう…
あの長い指がしなやかに動くの見てると・・・
ドキドキするっつーか・・・そんな感じ。

あいつは今日も遅せぇのか・・・

俺は男部屋のハンモックに寝そべって天井を見ていた。
サンジはいつもみんなの晩飯を作って、食べ終わると食器の後片付けをしていて
この部屋に帰ってくるのは一番遅い。
つっても、今日の船番はブルック。
ゾロはなんかどっかで身体鍛えてるし、ウソップとフランキーは作業場。
チョッパーは医務室にいるからこの部屋には俺1人って訳で・・・

・・・ちょっと寂しい・・・

ハンモックから片足を投げ出してブラブラする。

ガチャ・・・

「おぉ、ルフィ。お前、1人か?」
「サンジ。お疲れさん!」

サンジが帰って来て、思わず飛び起きた。
グラグラとハンモックが揺れて床に落ちた。

「何やってんだ、クソゴム。」

倒れた俺に手を差し伸べてきた。
その手に掴まって、わりぃと笑って謝った。

なんだかんだ言って、こいつは優しいんだよな〜・・・
・・・ま、こんな優しさも俺限定じゃねぇけど・・・

「もう終わったのか?」
「一旦はな。2時間後にまた様子見にいかねぇといけねぇがな。」

椅子に座って足を組んでタバコに火をつけた。

「あ〜・・・大変だなぁ〜・・・」

俺はそのまま床に胡坐をかいて足に手をつく。

「誰のせいだっつーの?」
「俺のせいかよ?」
「ちげーのか?」

クスクス笑いながら煙を吹かしている。

・・・あんだよ、その顏・・・
カッコイイじゃん・・・

「ん?どした、ルフィ?」

サンジが椅子から離れて俺の前に座り込んできた。

口にタバコを銜えているせいで邪魔だな・・・

そう思った俺はサンジの銜えているタバコを取りあげた。

「何すんだ、ルフィ?!タバコ返せっ!おめぇにはまだはぇよっ!!」

俺の持っているタバコを取りあげようと俺に絡んできた。
それを交わして机の上に合った灰皿に捨てた。

「てんめぇっ!どういうつもりだっ、クソゴムっ!!」
「・・・ま・・・だよ・・・」
「はぁ?」

俺はサンジのネクタイを掴むと自分の方に引き寄せて唇を重ねた。
サンジの身体がビクッと震えた。

「・・・邪魔なんだよ・・・タバコ・・・」

唇を離してから、改めて言った。
サンジは俺をずっと見たまま固まっている。
そんなサンジに二カッと笑って

「だから消した。」
「……っ?!」

サンジは顔を真っ赤にして手で口を覆った。

「なっ、何したのか分かってんのか、てめぇ?!」
「あぁ。サンジとキスしたいって思ったからしたんだ!ニシシシッ!」
「…っ、くそっ…!」

サンジが舌打ちをして、俺の顔を両手で押さえると

「…てめぇからしたんだからな…」

と顔が近づいて、あっと言う間に唇が重なった。

…やば…気持ちイイ…
おわっ…舌、入ってきた…!

サンジの舌が俺の舌を絡めとる。
舐めて、つついて、吸って…
なんか生き物みたいに動いてる。
俺はもう苦しくて、でも気持ちよくて、頭がクラクラしてきた…

「…んっ…んんっっ…」

こいつの唾液が俺の口ん中に入って、おれのもこいつに入って、どっちが誰のか分かんねぇよ…

「…んぁっ…はぁ…」

やっとサンジの唇が離れて俺は口を開けて空気を吸った。
俺とサンジを繋ぐ銀色の糸。
ペロリと舌舐めずりをしたサンジの顔がやけに色っぽい。

「…キスならこんくらいしねぇとな…」
「俺には出来ねぇよ…」

くくっと喉の奥で笑って額をくっつける。

「おめぇはお子様だからな。」
「うっせー…」
「キスの意味分かってやったのか?」
「…おぅ。」
「それは俺が好きって事か?」
「そうだぞ。」
「仲間としてじゃねぇのか?」
「もちろんそうだ。」
「…ルフィ。」

目を閉じて俺から少し離れるサンジ。

「仲間にキスなんかすんじゃねぇ。」

そして背中を向けて簡易ベッドへ移動した。

「…サンジ。」
「……今のは忘れろ。」

違う違う!それだけじゃねぇって!!

俺は慌ててサンジが横たわっているベッドに飛び乗った。

「いてっ!クソゴム、何やってんだっ?!」
「仲間ってだけでキスなんかしねぇ!いくら俺でもそんくらい分かってる!」

サンジを跨いで両手をサンジの横についた。

「サンジだからしたんだっ!」
「…っ?!」

サンジが俺を見上げる。

「お前がナミやロビンの事好きなの知ってる。でも、俺…」

そんなの見たくねぇんだ…
イライラすんだ…
女だからってサンジの優しさいっばい受けて、それが当たり前みたいに…

「…ルフィ…」
「俺っ、サンジ好きだっ!仲間ってだけじゃなくて…」

俺は必死に伝えた。
俺の気持ち…好きだって気持ち…
でも、全然伝えられない…
どうしたら伝わるのか分かんない…
それもイライラする…

「…クソルフィ…」

サンジが俺の頬を撫でた。
そのまま引き寄せられて唇が重なった…
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