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□「じゃあ、」
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とある休日。
ランバダとレムは食堂にいた。
「ん〜…なんだか眠い…」
レムはふわっとあくびをした。
しかしまだ食事が残っているので、うつらうつらとなりながらも食事を続ける。
「おい、行儀悪いぞ」
「ん〜…すいません、ランバダ様…ふわ」
「全く、昨日何時に寝たんだ」
「昨日は、お仕事が終わってすぐ寝ましたよ」
「…ということは、6時にはもう寝ていたんだな。お前の場合、寝過ぎて次の日も眠くなるんだよ。気をつけろ」
「すいまひぇん…」
レムは眠すぎて喋るのにも力が入らず、もはや目を閉じながら食事をしていた。
「おい、レム!あと一口なのに寝るな!」
「ん〜…」
既に完全に動きが止まっているレムを見かねて、ランバダは自身のスプーンでレムの皿から残りの一口をすくい上げ、レムの口元まで持って行った。
「ほら、食えっつの」
「ん、ありがとうございまふぅ…」
レムはその一口をもぐもぐとたいらげ、やっとのことで完食した。
「すいませんランバダ様…なんだか今日は私のせいでお時間とってしまって…むにゃ」
部屋に戻りながら、レムは眠そうに謝罪した。
「別にいい。…だがな、レム。一つ言っておくぞ」
「ふぁい?」
「…こんなことを言うとおせっかいだが、あんまり寝てばっかで、行儀も悪いと…嫁の貰い手がねーぞ?」
「…んん〜、そうですねぇ…」
そういいつつ、レムは眠さに耐えられなくなったのかランバダにもたれかかった。
「…おい、レム…」
「じゃあ、」
レムは眠そうな目つきのまま、少し顔を傾けてランバダの方を見た。
「誰も貰ってくれなかったら、ランバダ様がお嫁にもらってください…えへ」
レムはへらっとした笑顔でそう言った。
「…!ばっ、おま…そういうことはもっとちゃんと考えてから言え!!!!!」
ランバダはレムの何気ない衝撃発言に完全に取り乱していた。
「さ、先戻るからな。途中で寝るなよ!」
自分の顔から発せられる熱がおさまらないランバダは、レムより早足で自分の部屋へと戻って行った。
(…ふふっ。本当に好きな人にしか、こんなこと言えませんよ)
レムはランバダの後ろ姿を見て、とろんとした目で二コリとほほ笑んだ。