main

□「じゃあ、」
1ページ/2ページ



とある休日。





ランバダとレムは食堂にいた。







「ん〜…なんだか眠い…」


レムはふわっとあくびをした。


しかしまだ食事が残っているので、うつらうつらとなりながらも食事を続ける。




「おい、行儀悪いぞ」


「ん〜…すいません、ランバダ様…ふわ」


「全く、昨日何時に寝たんだ」


「昨日は、お仕事が終わってすぐ寝ましたよ」


「…ということは、6時にはもう寝ていたんだな。お前の場合、寝過ぎて次の日も眠くなるんだよ。気をつけろ」



「すいまひぇん…」




レムは眠すぎて喋るのにも力が入らず、もはや目を閉じながら食事をしていた。






「おい、レム!あと一口なのに寝るな!」


「ん〜…」




既に完全に動きが止まっているレムを見かねて、ランバダは自身のスプーンでレムの皿から残りの一口をすくい上げ、レムの口元まで持って行った。




「ほら、食えっつの」


「ん、ありがとうございまふぅ…」




レムはその一口をもぐもぐとたいらげ、やっとのことで完食した。



「すいませんランバダ様…なんだか今日は私のせいでお時間とってしまって…むにゃ」




部屋に戻りながら、レムは眠そうに謝罪した。




「別にいい。…だがな、レム。一つ言っておくぞ」



「ふぁい?」




「…こんなことを言うとおせっかいだが、あんまり寝てばっかで、行儀も悪いと…嫁の貰い手がねーぞ?」



「…んん〜、そうですねぇ…」



そういいつつ、レムは眠さに耐えられなくなったのかランバダにもたれかかった。



「…おい、レム…」



「じゃあ、」




レムは眠そうな目つきのまま、少し顔を傾けてランバダの方を見た。





「誰も貰ってくれなかったら、ランバダ様がお嫁にもらってください…えへ」




レムはへらっとした笑顔でそう言った。







「…!ばっ、おま…そういうことはもっとちゃんと考えてから言え!!!!!」




ランバダはレムの何気ない衝撃発言に完全に取り乱していた。






「さ、先戻るからな。途中で寝るなよ!」





自分の顔から発せられる熱がおさまらないランバダは、レムより早足で自分の部屋へと戻って行った。






(…ふふっ。本当に好きな人にしか、こんなこと言えませんよ)







レムはランバダの後ろ姿を見て、とろんとした目で二コリとほほ笑んだ。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ