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□生き残るために
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ボーボボ3期連載決定!(あくまで、この小説だけの捏造設定です)
「なにいいいいいいい!?」
少年ジャンプを読んでいたボーボボ一行は、声を張り上げて叫んだ。
ビュティを除いて。
「うるさいよ皆!でも嬉しいね、また私達の冒険が…」
「何を言ってんだテメーは!!!」
首領パッチがぽこっとビュティを叩く。
「いたっ。首領パッチ君、また活躍できるんだよ嬉しくないの?」
「嬉しいに決まってんだろーが!だがな…よく考えろビュティ、真説連載時のことを」
「え、いろいろあったけど…」
「キャラだよ!キャラ!新キャラがたーくさん出ただろうが!!!!」
「それが?」
首領パッチは呆れた顔をした。
「あーあ、これだからヒロインぶってる女はやんなっちゃうわねー!ねえ、天子?」
「ほんとほんと!私達の苦労も知らないで」
「え?苦労?」
ビュティは首をかしげた。
「…ねえボーボボ、この二人何か苦労してたっけ?」
すると、ボーボボは珍しく真面目な顔で答えた。
「ああ、ものすごく苦労していたぞ。
新キャラのせいで自分達の影が薄くならないよう、自分達の個性を更に目立たせる努力をしていた」
「えええーっ!?そんなことしなくても、首領パッチ君も天の助君も、見た目からして…いや性格も全部個性的じゃん!ユニークじゃん!!」
ビュティがそう言うと、首領パッチと天の助がつっかかってきた。
「ビュティ!お前はツッコミポジションだから分かんねーかもしれんが、この漫画ボケが多くて大変なんだぞ!!真説でも、ガ王とかポコミとかナメ郎とか…ナメ郎とか真拳が個性的すぎてヤバかっただろーが!!!」
「そうだ!!ボーボボは主人公だから必然的に目立つけど、俺達は何とかして自力で出番を作らなきゃならねーんだよ!!!」
「は、はぁ…。」
「それに、戦闘に出ねーテメーには分からんだろ!!必殺技とかもどんどん新しいの作らねーとネタがつきるんだよ!!」
「俺の媚売りもワンパターンじゃ読者に呆れられるかもしれないから、スライディングとかいろいろ考えたんだぜ!!」
「何で戦う前から寝返る気満々なんだよ!!
…あっ、じゃあさ!そんなに自分で考えるのが大変なら、今から皆で、皆の個性を更に伸ばすための話し合いしようよ!!」
ビュティの提案に、首領パッチと天の助は流れ通りつっかかろうとしたが、ふいに何かに気付いたように互いに目を見合わせた。
「…それ、いいかも…?」
「人が考えた方が、案外いいの出るかもな…?」
首領パッチと天の助は同時にビュティの方へくるっと向き直ると、「お願いします!!」とふざけたポーズをとりながら叫んだ。
「ついでだからさ、他の皆のことも考えようよ!」
ビュティが皆に向かって二コリと笑った。
まあ、当然誰も反対する訳はなく。
「いいね!うん、すごくいいと思う!!」
ヘッポコ丸は賛同しまくっていた。
「面白そうだな」
「参加しよう」
「楽しそうなのら〜」
「あら、私も興味あるわよ」
他のメンバーも次々に参加表明した。