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□生き残るために(マネーキャッスル編)
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ボーボボ3期連載決定!何度も言いますが勝手なry
「…ほう」
ハレクラニはまじまじとその文面を見つめていた。
「やりましたねハレクラニ様!」
「これでまた俺達も大暴れできますよー!」
「バカ、ハレクラニ様に大暴れなんて言葉似合わねーだろ!もっと上品に言えよ」
ヘルキラーズの面々もわいわいと騒いでいた。
「しかしだな」
ハレクラニは紅茶を一口飲み、ティーカップを皿の上に置くと同時に言い放った。
「私は、ボーボボやOVER達のように、新しいキャラづけのためのバカげた話し合いなどせんからな?」
「ええええええー!?そんなあ!」
カネマール、メガファン、ビープは特に大きな声で叫んだ。
ガルベルは小声で「えっ」とだけ言った。
覇王やT-500は相変わらず冷静だ。
「俺達もやりましょうよ、ハレクラニ様ー!」
「却下だ」
一言。
「…じゃあ、キャラ変更、の話し合いじゃなければいいんですね?」
ビープがよっ、と被りものを脱ぎながら言った。暑かったらしい。
「それ以外で何かあるのか?」
言ってみろ、とハレクラニはビープに向かってあごで指図した。
「新メンバーについてです!!!」
「新メンバー?」
「ハイ!ハレクラニ様、俺達ヘルキラーズを見て、何か思うことはありませんか?」
「思うこと…?」
ハレクラニはじろじろとヘルキラーズの面々を見たが、何も思うことはなかった。
「何もないな。クビにしたい奴でもいるのか?」
「ち、違いますよ!!!そうじゃなくて…」
ビープはヘルキラーズを指差した。
「俺達、『男』しかいませんよね!?ボーボボ一行にも、OVERの配下にも、旧毛狩り隊にも…とりあえずどこでも女の子がいるのにー!」
ビープはわっと顔を覆った。
「確かに、ビープの言う通りだな!俺もつくづくそれは感じてたぜ!!!」
と、メガファン。
「確かにムサいな」
と、ガルベル。
「戦力的には男だけの方がいいんじゃないのか?」
と、冷静なT-500。
覇王はなぜか黙って精神統一を始めていた。
「…女…」
ハレクラニは考えた。
確かに、ヘルキラーズには女がいない。
別に、ハレクラニが部下を募集する際、男だけと限定したわけではないが、ハレクラニの部下にできそうな女性が来なかったのだ。
「しかし、女など…しかも即戦力になる女など、そうそう見つからないだろう」
しかしそう言ったハレクラニの頭の中には、ビュティが浮かんでいた。
もちろん、戦力になるなどとは微塵も考えていないが…
「あー!今ハレクラニ様、ボーボボの連れのピンクの女の子のこと考えましたね!?」
「ッ!?なななな何を言うメガファン!!!!」
「ど、動揺してるのがわかりやすすぎます、ハレクラニ様…。まさか俺が言ったことが当たるとは思いませんでしたけど」
「…」
ハレクラニがメガファンを一円にしようとするのを、カネマールが必死におさえていた。
「まあ、わかりますよー。あの子可愛いですよね!」
「あーあと俺が捕まえたスズって女も割とイケてたぜ?男っぽい服着てたけど、肌綺麗だったし結構胸あったし…」
「お前、戦いの最中にそんなことを…」
T-500が呆れていた。
「…フン、私はあのような小娘共には興味はない」
まあ、もちろん本音ではない。
そしてそのことはもちろんヘルキラーズ全員にバレバレだった訳だが。