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□おやびんこそ俺の全て
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「おやびーん!!」





今日も破天荒の声が響き渡る。





「おやびん今日もハジけてますね!」

「だろ?カッコ良いだろ俺」

「もちろんです!マジカッコ良いですおやびん!!!」

「でも可愛くもあるだろ?」

「当たり前じゃないですか!!おやびん以上に可愛い奴なんて存在するハズがありません!!!!」





至極いつもの風景だが、ビュティとヘッポコ丸はそれを面白そうに眺めていた。


「破天荒さんは、本当に首領パッチ君のことが好きなんだね!」


ふふっとビュティがほほ笑む。



「全く俺には理解できないけどね。首領パッチのことは俺も尊敬してるけど、さすがにあそこまで猛烈に『好き』とは思わないし…」


まあ俺が好きなのはビュティだけだしな…とヘッポコ丸は小さく呟いた。



「へっくん何か言った?」


「っ!い、いや何も…」




そうして否定した後、この際告白しておけばよかった…と毎回思うヘッポコ丸だった。




「でも、やっぱり破天荒さんにとって首領パッチ君は大切な存在なんだよね。命の恩人だし、協力技のコンビネーションも最高だし」


「まあ、そこは俺も認めるところだな。俺と天の助のコンビネーションには負けるけどな!」


「…そ、そうだね」



ビュティはあまり素直にうなずけなかった。
まあ、確かに強いっちゃあ強いのだが。とこ屁組。




「ん?何か取っ組み合いが始まったぞ…」

「あれ、本当だ」








「おやびん!一生のお願いです抱かせてください!!!」



「何言ってんだよお前!!!俺は入れる側であって受け入れる側じゃねえ!!!っていうか俺妖精だからそんなことはしねーーーよ!!!!!」



「じゃあ俺を抱いてください!!!」


「何でそうなるんだ!!何で!!!!」








「…また始まった…」



これも、日常風景である。




「破天荒の奴、正気なのか…首領パッチだぞ」


「まあ、すっごく大好きなんだろうねえ。でも本当に、首領パッチ君達ってどうやって子供増やすんだろう」


「本当に、どうやってるんだろうな」




まさか妖精が交尾とか…って俺は何を考えているんだ!!と、ヘッポコ丸は変な想像をした自分の頭を叩いた。




「花とかから生まれてくるのかなー?」



ヘッポコ丸は、アハハと笑いながら言うビュティが可愛すぎて思わず赤面しそうになったが、首領パッチと破天荒の方を向き直して何とかこらえた。






「…?って、破天荒!?あいつ何やってんだ!?」
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