わたしのおうち

□わたしのおうち
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トタトタトタ、
階段を下りてくる音が聞こえた

「麻里ちゃーん、ももかなあ?」
「んー。 佐江も一緒だと思うなあ あ、コーヒー飲む?」
「飲むー。 陽菜はー、お砂糖とミルク多めね」
「砂糖はやったげるけどミルクはセルフでお願いします」
「えー!?」

ガチャ、とドアの開く音。ももの後ろにはとろけた顔の佐江がいて、ホントにもものこと好きなんだとか思ったりして。

「麻里ちゃん、陽姉おはよー」
「おはよーっ!」
「ももおはよー。佐江ちゃんは声大きいの! もー朝から大きな声出さないの!」
「ごめんなさーい」
「おはよ。 コーヒー飲む?」

佐江は陽菜のいるソファーへ。 ももはイスに座ろうとした

「うわっ!」

ドサッ、と音がしてももは陽菜の手でソファーに真っ逆さま。

「もー、はるねぇ〜 痛いしー」
「ももがそっち行こうとするからでしょー」
「だってお姉ちゃん達コーヒーで朝済ませちゃうから、私が作らないとだめでしょー!」
「ももちゃんっ! 今日の朝ごはんはっ?」
「んー… あるもので作るから、フレンチトーストでいい?」
「陽菜、もものフレンチトースト大好き〜」
「佐江も!」

私も、と言いたいところを我慢して

「じゃあ、才加と有華呼んでくるわ。 上だよね?」
「うん。 多分、同じ部屋かなー」
「ありがと。もも」


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