わたしのおうち

□わたしのおうち
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「ゆかー?」
「うるさいっ!」

有華は、膝に顔を埋めてる。肩が震えてるから、多分泣いてる

「泣かなくてもいいじゃん」
「だって…。 佐江に負けるなんか悔しいやん…」
「じゃあ、ここにいる3人とジャンケンしよ。ジャンケンの練習」
「いいね!」

才加が言ったんだけど、我ながらいい案じゃないかなと思う

「じゃあ、陽菜からね。 じゃんけんぽん!」
「あ… 陽菜勝っちゃった…」
「ほら次! 才加ね!」
「あ… 」
「やっぱ、弱いんやな…」
「ほら! まだ私がいるでしょ?」

負けないといけないんだよ? 麻里子わかってるかなぁ

「「「じゃんけんぽん!」」」
「やっぱ、あかんやんかー! うぅっ…」
「有華。 明日入れるんでしょ?」
「うん…」

有華が顔をあげた。頬には涙のあと。なんか、負けれなくてごめん…とか暗いの似合わないからやーめたっ

「ほら! 今から突撃レッツゴー!」
「麻里子っ! うちのお風呂そんなに広くない!」
「ほおほお。 そうね。 じゃあやめときな」
「どっちやねん!」

良かった〜。 ちょっと機嫌直してくれたみたい

「とりあえず、ケーキもう1個食べて元気だせって」
「もう無理やって!」
「有華なら大丈夫だよ。 陽菜も早くお風呂入りたーい」
「突撃レッツゴー」
「こら」

20分くらいして、佐江がももの手をひいて戻ってきた

「おかえりー。 あれ? もも、どうしたの?」
「佐江に合わせて長風呂してくれて、のぼせっちゃったみたい。ごめんね?」
「大丈夫…。 誰か、飲み物…」

ももはしんどそうに、ソファーに横たわった。才加が、お茶を持って隣に座る

「もも、大丈夫?」
「ん… はぁ。 ありがと、大丈夫だよ」
「ちょっと、ゆっくりしときな」
「じゃあ、陽菜お風呂行ってくるね。 有華、一緒に入るよ」

陽姉から、びっくり発言。さみしいのかな?陽姉と一緒に…。 何、麻里子はニヤニヤしてんだよ

「ちょ、私も入んの!? いいって。陽姉、ゆっくり浸かりや」
「いいから」
「はい…」

陽姉が有華の手を引っ張ってパジャマを取りに2階に上がっていった

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