奥さまは子猫チャン

□第11章 旦那さまとの二日目の夜
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ホッとしてイチャイチャと絡む義臣さんと私の姿を見つけ、廊下で待っていた宮嶋さんとひよりさんが走り寄って来ました。

「大旦那さまとのお話し合いはどうでした?」

「お咎めなしとはいかないがお許しをいただいたよ。屋敷のみんなが紗菜子を応援してくれたおかげだ。ありがとう!」

「まあっ良かったですね!」と宮嶋さんもひよりさんも喜んでくれました。

「紗菜子さまは可愛いですもん!みんな奥さまの味方ですよ。」

「義臣さまは今晩もお泊りですか?」

「ああ。今夜もしっかり愛しい妻を可愛がるよ。」

「あ、あの!今夜も……ですか?」

「そうですよ、夫婦なんですから。」

ニコリと笑って義臣さんは私にまた頬ずりするのです。そんなぁっ!私は義臣さんの腕の中でジタバタと抵抗しました。

「紗菜子さま、義臣さまに存分に甘えてくださいね!心配なさらずとも、明日の朝は学校に行けるようにちゃんと起して差し上げます!」

宮嶋さんとひよりさんはムフフと顔を見合わせて笑い合い、私達を寝室まで見送りました。



義臣さんはドアを閉め、すかさず私をお姫様抱っこしてベッドに運びました。諦めて身を任せると、ドスンとベッドに腰掛け、私を膝に乗せたままギュッと抱きしめました。

熱い息遣いにドキドキとします。だけどそのまま身じろぎもせず、義臣さんはじっと私を胸に埋めていました。

「あの、どうしたのですか?」

「さっきの話を聞いて呆れた?」

義臣さんはキュッと顔をしかめます。ああ、こんな切ない表情もするのですね。キュンと胸が痛みます。



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