奥さまは子猫チャン
□第25章 危ない初詣
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年が明け二日、早速お仕事がありました。私は『桂義臣の妻』として桂グループの新年会に出席し、関連会社や取引先企業のトップの皆さまをお招きしおもてなししたのです。
またもや『馬子にも衣装』と言いますか、義臣さんから贈られた振袖を着て出席しました。既婚者なのに振袖は変ではないかと思ったのですが、「俺と結婚したばかりに紗菜子が一度も振袖を着れないなんて!」と大げさに嘆かれて、そこは旦那さまのお気持ちを最優先したのですよ。
無事に会を終え、桂のお屋敷に帰りつきました。ホッと一息ついてお着物を脱ごうとしていたら、義臣さんが背後に立たれました。振り向けば、メガネの奥の細い眼にはいつもの妖しい光が宿っていって……ああもう、これはとっても危険なサインですよ!
「まだ脱がないで。フフ、紗菜子は着物も良く似合う。ゆっくりあなたの着物姿を堪能させておくれ。」
後ろから抱きすくめられ、髪を結いあげて無防備になった首筋に義臣さんの熱い吐息が掛りました。ツッと舌が這い、脇から手が差し込まれ、ブラジャーをするなと言われた素のままの乳房を、大きくてゴツゴツした手がやわやわと揉みしだきます。いつもより刺激的で、ああっん、膝がガクガクして崩れそう。するりと裾を割り、侵入してきた大きな手がスリスリと太ももを撫で回します。はんっ、ひゃあ、くすぐったーい!
「義臣さん、ダメですよぉ、お着物に皺が出来てしまいます!」
「また買えばいいさ。」
「ね、待って、待ってください!」
「ダメだ。新年会の間、ずっと我慢していたんだから。」
もう!子供のように聞き分けの無い義臣さんはそのまま帯で締められている部分だけを残して肌蹴ると、着物の裾を手繰りあげ前に回って跪き、立たせたまま私の秘所を弄びます。どうしよう、このままでは着物がぐちゃぐちゃになって、あとから宮嶋さんにお小言を貰ってしまいますよ。
「明日、杏ちゃん達と初詣に行くのです。せっかくだからみんな揃って晴れ着でお参りするの……だからきれいにしておきたいの!」
「どこに行くのだ?」
「○○神宮です。毎年お参りに行っているのです。」
悪戯していた義臣さんの手がピタリと止まりました。
「あそこは混雑しているだろう、着物では身動きが取れないんじゃないか?」
「大丈夫です、元旦よりは空いているはずですから。」
なぜか義臣さんはムッとして唇を尖らせました。
「では、気を付けて行っておいで。」
「は、はい。」
器用な義臣さんはあっと言う間に帯を解きキチンと畳んでくれました。あとはまたベッドで気が済むまで私を愉しんだのですよ。
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