奥さまは子猫チャン
□第16章 パーティーはデンジャラス
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都内の高級住宅街にある知る人ぞ知る超有名レストランで、夏休みを過ぎてから予定より一週間遅れて『結婚を祝う会』が開かれました。お招きしたのは私の学校の友達と、義臣さんの学生時代のお友達、極々内輪の限られた人数なので、「祝う会」なんてちょっと大げさかも?
だけど……義臣さんは凄く張り切っています!
義臣さんが私にと選んだのは、ウェストに大きなリボンがついた可愛いピンクのシフォンドレスです。「脚がキレイに見えるからミニを着なさい!」って譲らなくて超ミニ丈のうえに、大きく開いた胸元は谷間がくっきり強調されてとっても恥ずかしい……
髪もアップに結いあげてお化粧も全てプロにお任せしたので、出来上がりは自分で言うのもナンですが「このきれいなおねえさんはだれ?」なんですよ凄技ですよ!鏡の前でもじもじしていたら、エスコートする義臣さんが蕩けるように見惚れていました。
「紗菜子、そのドレス、とても良く似合うよ。ああ、なんて可愛いんだ……」
「ちょっと露出が多くありませんか?」
「いいよ、とてもセクシーだ。この場ですぐにでも押し倒したい。」
冗談とは思えない熱い吐息に、私は慌てて義臣さんの背中を押してサロンに向かいました。
入口付近で待ちかねていた友莉と杏ちゃん麻美ちゃんが、早速私達に駆け寄りました。背の高い友莉のドレスはスレンダーな肢体を強調するスリットの入った黒のマーメイドドレスです。女の私でもうっとりするほど色っぽいのです!杏ちゃんや麻美ちゃんもドレスアップしてまるでお姫様のよう。
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