奥さまは子猫チャン
□第17章 バカンスは淫らになって
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私の夏期講習の合間に無理を言ってお休みを取っていただきました。相馬さんの怒り狂うお顔が目に浮かびます。ごめんなさい、相馬さん……
別荘には友莉も誘いました。信成さんに「一緒に行きたい!」とせがまれたからです。二人の仲はどうなんでしょう?お付き合いが深まったら私としては嬉しいんですけどね!
桂のお屋敷から車で四時間ほどかけて、海辺の街にやってきました。山道を登って森の中の別荘に到着しました。カナディアンウッドのお洒落な外観で、地元の管理人さんが常駐していて室内はキレイに整えられています。
「ここは久しぶりだな!」
信成さんは背伸びをして荷物を抱えて二階へと階段を駆け上がりました。
「俺の部屋はここね!友莉は真ん中。兄貴と紗菜子はメインのベッドルームだよ。」
「分かった。夕飯はバーベキューにするから。それまでは好きにしよう。」
「友莉、おいで。案内してやるよ。」
「うん、紗菜子、あとで海に行こうよ!」
「分かったわ、荷物を片付けて来るね!」
仲良く寄り添うように友莉と信成さんは彼女の部屋に消えて行きました。
大きなベッドルームに入り、窓を開けると気持ちの良い海風がそよいできました。バルコニーに立って海を眺めていたら後ろから義臣さんに抱きしめられました。
「あ、ダメです、隣りのお部屋に友莉やノブさんがいますよ。」
「全く無粋な奴らだ。俺達は新婚旅行も行っていなくてこれが初めての夫婦旅行なのに……」
「義臣さん、二人きりが良かったですか?」
「はあ、そうだな……夜は二人きりで過ごせるなら我慢しよう。」
「我慢って……あ……」
もうそんな、いきなり耳を甘噛みして私をその気にさせるつもりですか?後ろから伸びてきた手が胸を弄り、反対の手でスカートの裾を捲り下着の上からじりじりと私を煽るのです。
「義臣さん、夜までイイ子にして待ってください。」
ギュッと彼の手を押さえ、頬に口づけすると、義臣さんはプクッと子供のように頬を膨らませました。
「分かったよ。だけど、俺を待たせるとどうなるか、紗菜子にはしっかり経験させてやるからね。」
「ひゃあん!」
喰われるように舌を押し込まれ、私はお尻を撫で回されました。はあ、今夜、寝かせてもらえるか心配です。
水着に着替えその上にすぐ脱げるようにとワンピースとパーカーを着て、山道を車で降りて海辺に来ました。浜辺にはちらほらと遊ぶ若者たちがいます。その中に交じって私も友莉も波打ち際まで行ってキャアキャアとはしゃぎました。
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