奥さまは子猫チャン

□第33章 子供じゃありません
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「良かったね、紗菜子の願いが叶って。このまま奴らは二人で夜を過ごすんじゃないのか?」

「え、だって、そんなこといきなり……」

義臣さんが取り残された私を後ろから抱き締めました。友莉は抵抗するかもだけど、信成さんには勝てないかもしれません!全く、桂兄弟は……

「なんだ、当てつけられに来たようなものだな。」

「わざわざ冷やかしに来るからだ。」

憮然とする拓真さんに義臣さんはニヤリと笑い掛けました。

「今夜は冷やかしが目的で来た訳じゃない。ヨッシー、俺もそろそろ彼女が欲しいんだが、明日、紗菜子と一緒に俺に付き合ってもらえないか?」

「拓真さんが、彼女ですか!?」

驚く私に、拓真さんはまた美しい笑顔でコクリとうなずいてみせました。



☆NEXT☆ 第34章 何年でも
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