奥さまは子猫チャン
□第33章 子供じゃありません
4ページ/4ページ
「良かったね、紗菜子の願いが叶って。このまま奴らは二人で夜を過ごすんじゃないのか?」
「え、だって、そんなこといきなり……」
義臣さんが取り残された私を後ろから抱き締めました。友莉は抵抗するかもだけど、信成さんには勝てないかもしれません!全く、桂兄弟は……
「なんだ、当てつけられに来たようなものだな。」
「わざわざ冷やかしに来るからだ。」
憮然とする拓真さんに義臣さんはニヤリと笑い掛けました。
「今夜は冷やかしが目的で来た訳じゃない。ヨッシー、俺もそろそろ彼女が欲しいんだが、明日、紗菜子と一緒に俺に付き合ってもらえないか?」
「拓真さんが、彼女ですか!?」
驚く私に、拓真さんはまた美しい笑顔でコクリとうなずいてみせました。
☆NEXT☆ 第34章 何年でも