奥さまは子猫チャン
□第35章 今日からは
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新宿にあるホテルで、先生や保護者の方々と一緒に『卒業を祝う会』が催されました。美味しいディナーをいただきながら、育ててくださった皆様への感謝の気持ちを込めて歌ったり踊ったり、楽しいひと時を過ごしました。私は杏ちゃんに誘われてチアリーダーの姿でダンスを踊りました。そう言えばこの格好でも義臣さんに弄ばれたっけ……思い出したら急にお腹の奥がジンジンと疼いてしまいました。
会が終わって解散になっても名残惜しくて、特に親しかった友達十人くらいと二次会へ向かいました。カラオケで歌いまくって、次はお茶をしに喫茶店へ。私は先に帰ることにしました。義臣さんが帰っているかもしれません。
「紗菜子、じゃあね。大学の入学式の前にまた会おうね!」
「うん、連絡ちょうだい!」
友莉や杏ちゃん麻美ちゃんが手を振って見送ってくれました。田中さんにお迎えに来てもらって急いで桂のお屋敷に帰りました。
「ただいま!」
「お帰りなさいませ。卒業式も無事に終わってようございました。」
すっかり遅くなったのに、大森さんと宮嶋さんが揃ってお出迎えしてくれました。
「紗菜子さま、お急ぎください。お部屋で義臣さまがお待ちかねです。」
「え、もうお帰りですか!」
「オホホ、そうなんですよ。先ほどからずっとそわそわして。」
ムフフと顔をほころばせて、宮嶋さんは私の持っていた荷物を受け取りました。
階段を駆け上がり、私達の寝室へ飛び込みました。足音に気付いたのか、ドアを開け義臣さんが部屋から顔を出しました。
「遅くなってごめんなさい。ずいぶん早かったのですね!」
「紗菜子があんなことを言うからだ……」
ドアを閉めるのももどかしいように義臣さんは私を抱き締めキスの雨を降らせます。軽々と抱きあげてベッドまで運んだのに、義臣さんはベッドに腰掛けたまま、前に立たせた私をただ眺めているのです。どうしたのでしょう?
「義臣さん……?」
「ああ、すまない……この姿は見納めなのだな。」
「リクエストしてくださるなら、いつでも制服を着ますよ?」
「フフ、からかうんじゃありません……だけどその、たまにはいいかな?」
私を膝の上に抱え、向き合ってキスを続けました。ブレザーを脱がせリボンを外し、ブラウスのボタンをゆっくりと外していきます。じれったくて私は義臣さんの耳たぶを噛んでしまいました。
「あなたの制服姿を堪能させてもらっているのです。イイ子で待っていなさい。」
「んんっ!だって、もうこんなになっているのに……」
義臣さんの手を掴み胸に当てました。いつもよりドキドキと鼓動が激しくて辛いのです。
「分かったよ、俺に任せて。」
膝立ちの状態で、ブラウスは前だけ開かれキャミソールの裾を持ち上げられました。肌蹴たお腹をゆるゆると撫で、ブラジャーを下から持ち上げると興奮した乳房が露わになりました。
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