山田センパイ

□第2章 燃える恋の季節です
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スッキリと青空が広がる土曜日午前11時。



山田美弥子は洗濯物を干しながらオロオロと戸惑った。



働き始めてちょうど十年目。

休みの日でも時報のようにキッチリ7時に目を覚まし、掃除洗濯をするのが日課だった。



ところがこの数週間でその生活リズムはすっかり変わってしまった。



今、手にしているブリーフの持ち主によって……



新入社員の相澤翔平は残業した日や週末のたびに美弥子のマンションに泊まるようになった。



いつの間にか、洗面所に翔平の歯ブラシが置かれていた。

いつの間にか、翔平のバスタオルやひげ剃り、下着、ワイシャツまでも揃っていた。



「一週間、ガッツリ働いたご褒美に、週末は美弥子の胸で眠りたい。」

ニコリと微笑み、翔平は美弥子を抱きしめた。

そして明け方まで彼女の身体を弄び、昼過ぎまでグッスリと眠るのだ。



「この私が、男物のパンツを干すなんて……」

美弥子はまじまじと干した洗濯物を睨みつけた。



「どーしたのぉ?俺のパンツに見惚れて。」

後ろからムギュッと抱きしめられた。



「お、おはよう相澤!」

「相澤、じゃなくて、翔平でしょ?」



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