奥さまは子猫チャン

□第8章 大好きです
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目が覚めた途端、私は恥ずかしさでいっぱいになりました。

だって、義臣さんの左腕を枕にし、その胸に護られるように抱き締められていたのです。

二人とも全裸で肌と肌が触れ合ってとても心地よく、義臣さんの寝顔があどけなくて見惚れます。

背中に回されている義臣さんの右腕をそっと外して起き上がろうとしたら、逆に抱き寄せられました。

「おはよう紗菜子、ぐっすり眠れた?」

「おはようございます義臣さん…良く眠れました。」

メガネを掛けていない義臣さんの切れ長の目が嬉しそうに細くなります。その表情が凛々しくてドキドキと胸の高鳴りが止まりません。

私、本当の意味でこの人の奥さんになったんだ…

また見惚れていると、義臣さんは私の髪に指を絡めながらうっとりと微笑みます。

「紗菜子、おはようのチューをしてよ。」

頬を指差す義臣さんにおずおずと口づけると、お返しに唇を重ねられました。

「義臣さんも、ほっぺたにおはようのチューをしてください。」

「俺のおはようのチューは唇にだよ。」

そうして荒々しく口内を貪られました。昨日の夜のように胸も弄びます。

「やっと紗菜子と甘い夜を過ごしたのだ……もっとあなたを抱きたい。」

「ひゃっそんな!もう無理です!学校に遅れてしまいます!」

「仕方がない、俺も仕事に行かねばならないな。」

いかにも不満そうに義臣さんはタオルケットから抜け出しました。逞しく広い背中に何本も赤い筋がついている…私がしがみついて出来た痕だわ。



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