天狼の彼方
□第3章 狼のすみか
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葬儀を終え、大学のある街に蓮は一人戻った。
マンションに着くなり、真悠を呼び寄せた。
「あっ…あっ…ん……レンっ!あぁ…イイっ!」
舌で全身を弄ると、真悠は悶え感度よく反応した。
「マユ…もうイっていい?」
「ダメ!もっと激しくして!」
足を絡め腰を振り、ねだる真悠が可愛くて、蓮は何度も身体を繋ぎ突き上げた。
目の前で真悠の豊かな乳房が揺れ、蓮の欲情は荒々しく増していった。
「今日のレン、凄く良かった。」
果てた蓮の上に被さり、真悠はキスを繰り返した。
「ずっとマユが欲しかったんだ。」
「私も一緒に帰りたかった。」
「お父さんにバレるだろ?」
真悠の父長谷川凉は高塔財閥の重役で、祐都と共に長年華音を支えてきた人物だった。
同い年の真悠は東京の中高一貫の女子校に進学し、附属の女子大にそのまま進んだ。
幼い頃に顔を合わせていたが、高校三年の夏休み偶然地元で再会し、すぐに深い関係になった。
真悠は蓮を束縛せず、身体だけの関係で満足していた。
蓮がこの街に住まいを選んだのも、真悠が近くにいるからだ。
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