しりとり☆Time
□目印
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「エド」
ぽんっとその肩に触れれば、ピクッとその肩は震えた。
そのままプルプルッと身体を震わせ「何処行ってたんだよ!!!!!」と怒鳴りながら振り返ったのは、やっぱりエドだった。
「何処行ってたって・・・それはこっちの台詞だ」
「何時の間にかお前が隣にいなくて、滅茶苦茶探したんだぞ!」
ふくれっ面のエドに私はため息交じりに「すまなかった」と謝る。
謝ってもエドのふくれっ面は変わらない。
どうやら、怒らせてしまったらしい。
「そろそろランチにする?」
「・・・おぅ」
ふくれっ面のままのエドと共に道を歩く。
エドはずんずんと前を進んでしまって、またはぐれたら困るから、私は慌ててその隣に駆け寄った。
「エド」
「・・・・・・」
「機嫌を直してくれ」
「・・・・・・」
軽く頭痛を感じる。
こうなったエドの機嫌を元に戻すのは難しい。
「なぁ、エド」
私はちらっとエドの髪を見た。
日光のせいで、エドの髪が更に輝いて見える。
「エドのその髪。その髪のおかげで、私はエドを見つけることが出来たんだ」
「・・・なんだよ、ソレ」
「エドの髪は綺麗だから・・・つい目についた」
笑顔で言うと、エドがバッと私を見た。
その顔が赤いのを見て、私は笑みを深める。
「なっ、なんだよ・・・おだてたって、何もやらねぇーぞ」
「私はエドのその綺麗な髪も、エド自身も・・・とっても愛おしいと思う」
「〜〜〜っ!!!!ぅ、うっせぇ!」
顔を真っ赤にしているエドに、私はにっこりほほ笑んだ。
「私はエドが何処に行っても、見つけられるかもしれないな」
「ふ、ふんっ・・・出来るもんならやってみろ」
「はは。そうするさ」
私は小さく笑って、エドの綺麗な髪を撫でた。
耳まで真っ赤に染まっているのに、それでも平常を装っているエドが、たまらなく面白くて・・・可愛かった。
目印