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□曇天曇り空
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高校3年生の秋
こんな田舎には珍しく転校生がやってくるらしい、
たしか学年は2年だった
「あーもうこんな田舎やだ〜…都会で暮らしたい〜」
私の隣で友人が駄々をこね始めた
『あはは…でもここはココにしかないいい所も沢山あるじゃない』
友人は「え〜あるか〜?」と首をかしげていた
私はこの村にはいい所が結構あると思う、
でも彼にとってはこの村は苦痛でしかなかった…
『(いまも…そうなのかな…〉』
私はこの小さな村だから彼とすぐに巡り合えたと思っている、だからこの村が大好きだ、
「ナマエ急に黙ってどうしたの〜」
『ん?何にもないよ』
「そっか…」
〈曇天曇り空〉