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□プロローグ
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あなたはこんなイストリア(物語)


知っていますか・・・?









アルカ時代―――



あるところに、月と闇があった・・・。



月は月の女神と呼ばれ・・・


そして闇は魔物、そう呼ばれていた・・・。



「・・・!何故!何故わたし達が結ばれてはいけないのだ・・・!」


「・・・光と闇、互いに嫌う者同士・・・なのに・・・」


月の女神が言葉を一旦止め、そして悲しげにこう呟いた。


「何故、私達は・・・お互いを好きになってしまったの・・・?」


「・・・・女神・・・・わたし・・・いや、僕は・・・例え生まれ変わっても・・・貴女を・・・君を愛し、そして・・・会いに行くよ・・・」


「・・・それじゃあ・・・約束、ね・・・」


月と闇は互いを抱きしめる。が、それはたった一瞬、闇は本の中へと封じられてしまった。


そして、闇が本に封印されるのと同時に、彼の『片割れ』が残った。



「・・・やはり、魔道を操れない人がしたせいで・・・封印が不完全だったのね・・・でも好都合・・・」


そっと、彼女はその『片割れ』に近づく。


「・・・ねぇ、片割れさん、お願い、貴方には未来で、私の生まれ変わりに出会って欲しいの・・・」


『・・・・・・・・』


寝ているのか、『片割れ』の彼は無言だった。


「・・・クス・・・・やっぱりあの人の半身ね・・・彼にそっくりだわ・・・寝顔が可愛いもの」


そう、優しく微笑むと、月はふっと片割れの方に魔法をかけた。


「さて・・・私も最後の力を使って、この子と私の生まれ変わりを・・・出会えるように
しなくては・・・ね」


それが、月の最後の力であり、言葉であった。




そして・・・長い年月が流れた。



プロローグend

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