黒子のバスケ

□青黄 A RealStory
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キスをしたとき、
あいつはなにが起きたか
全くわかってなかった。

くっそ…わかってねぇとか。
わかんねぇんなら――

「明日またしてやるからよ」

何回だって、黄瀬がわかるまで。


ロッカールームは
灯りがついておらず、
窓からの月明かりだけで
目を凝らしてやっと見える程度だった。

青峰の使っているロッカーは
入り口すぐの上段。
灯りなぞあってもなくても
そう変わりはない。

鍵のついていない簡易ロッカー。

3年生とレギュラー人優先、
なんて言う割りには、レギュラー陣は
3年生が多くを占めているため
1、2年生でロッカーを使用しているのは
青峰と赤司、紫原、緑間くらい。

この4人は実質レギュラーでもあるため
誰一人として文句は言えない。

だが、それでもロッカーは
数ヶ所空いている。

その一つが青峰の使うその隣。

「…」

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