黒子のバスケ
□青黄 A RealStory
1ページ/11ページ
キスをしたとき、
あいつはなにが起きたか
全くわかってなかった。
くっそ…わかってねぇとか。
わかんねぇんなら――
「明日またしてやるからよ」
何回だって、黄瀬がわかるまで。
ロッカールームは
灯りがついておらず、
窓からの月明かりだけで
目を凝らしてやっと見える程度だった。
青峰の使っているロッカーは
入り口すぐの上段。
灯りなぞあってもなくても
そう変わりはない。
鍵のついていない簡易ロッカー。
3年生とレギュラー人優先、
なんて言う割りには、レギュラー陣は
3年生が多くを占めているため
1、2年生でロッカーを使用しているのは
青峰と赤司、紫原、緑間くらい。
この4人は実質レギュラーでもあるため
誰一人として文句は言えない。
だが、それでもロッカーは
数ヶ所空いている。
その一つが青峰の使うその隣。
「…」
.