黒子のバスケ
□居残り
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「あーこれ何っスかねー」
「しるか!!…あぁでも
やった気ぃすっぞ、これ」
カツカツとシャーペンで机を叩く。
テスト2週間前だと言うのに
抜き打ちのテスト。
すべて正解するまでバスケはお預け。
これほどの拷問は珍しくもないが
やはり頭が湯気をあげている。
昨日は理科。その前は国語。
そして今日が数学だ。
黄瀬は部活には毎日来ていても
仕事を理由に授業のほとんどを受けていない。
一方青峰は赤司がキャプテンになってからと言うもの、
授業に出ていないと言うだけで
バスケットのコートにすら立たせてもらえず、
仕方がなく教室には留まっている。
だが現実は、『馬の耳に念仏』。
青峰にとって教師の声は
子守唄でしかなかった。
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