黒子のバスケ
□居残り
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それでも、意識のあったときに耳にした
言葉の断片が少なからず残っている
と言うのだから余計に質が悪い。
問題は全て赤司によって書き換えられ
数字が全て違う。
『公式にさえ当てはめれば
すぐにできるよ』
教科書がお供についている分
やれないことはないだろうが
教科書を見る習慣のない二人にとって
テストの問題も教科書の例題も
等しく読解不可能な暗号だ。
「もうわかんないっスよー!!」
問題はたった5問。
黄瀬は3問目で悲鳴をあげる。
「青峰っち!!(3)の答えって何スか?」
すぐとなりに座っていた青峰に
助けを求める。
どこか真剣にプリントに向かう姿は
本当に苦学生のよう。
だが黄瀬にはその姿が
昔の偉人のように見え
少し頼もしくなった。
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