純情

□入れ替わり
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side:?
 
  俺は起きると消毒の独特の匂いがする場所にいた
  多分、病院だろ、何があったんだっけ
  隣とはカーテンで仕切られている

  ん?何か書いてある
  横にある台に紙が置いてある
  <気がついたら、お呼びください>
  あっ、これを押せばいいんだな

 数分後

<ガラッ>

医「気がつきましたか?、気分はどうですか?」

?「大丈夫です」

!「んん〜」

医「あちらも起きたようですね」
  といって、カーテンを開けた
 
  俺はカーテンを開けた景色をみてびっくりした・・・
  そこには俺そっくりの人がいる
  そいつも俺を見てびっくりしている様子だ

医「すこし、質問させてもらいます
  自分のことが分かりますか?」

?「はい、M大で国文を教えている、上條弘樹です」

!「はい、分かります、M大の経済学部、高橋美咲です」

医「やはり、お歳は?」

?「30です」

!「20です」 

  それから、医者はいくつか質問をして
  結論を出した

医「やはり、あなた方の中身が入れ替わってますね・・・」
  といって、鏡をだした

美上「「あぁーーーー」」

医「いつ戻るかは、分かりません、今から、あなた方を 
  見つけた方を呼んでくるので待っていてください」

数分後

?「大丈夫か、上條、高橋」

上「宮城教授!?俺達どうなちゃったんですか」

宮「落ち着け、一から話す
  俺が研究室に行ったら、お前らが頭から血を流して
  本に埋れて倒れていたんだ、だから、急いで救急車を呼んだ」

上「そうだったんですか」

美「宮城先生、ホントに上條先生と俺、入れ替わっているんですか?」

宮「あぁ、ホントだ、見た目も、声も」
  二人は同時にあることを思った・・・
美上((ウサギさん・野分に何て言おう・・・・))

宮「一応、保護者に入れ替わったこと言っとくか?二人ともケータイ貸せ」

美上「「・・・・・」」

  一応、知らせた方がいいと、思い俺達はケータイを宮城教授に渡した

宮「上條は草間君に、高橋は?」

美「俺が電話しましょうか?」

宮「上條の声でか?」

美「うっ、電話帳に入ってる家に電話してください。大家が出ると思います」

宮「わかった、ちょっと説明してくる」

〜電話〜
ルルルルr〜

嬢「はい、T大付属大学病院受付です」

宮「あの、小児科の研修医の草間野分さん、居られたら、換わって欲しいのですが」

嬢「少々お待ちください」

  数分後

野「はい、換わりました」

宮「どうも、M大の宮城ですが?」

野「どうかなされたんですか?」

宮「それがな、上條と生徒の中身が入れ替わった・・・」

野「はぁ?それ、ホントなんですか?」

宮「冗談で、こんな電話しませんよ、今は隣町のR病院にいて、今夜家に帰れるらしい」

野「それで、ヒロさんと生徒さんは大丈夫なんですか?」

宮「あぁ、身体に異常はないらしいが何時戻るか分からないらしい
  研修医は忙しいと思うが大丈夫か?」

野「すみません、近頃、インフルエンザが流行りだして、当分家には
  帰れないんです・・・・はぁ」

宮「分かった、生徒の方の保護者と相談してみる、声は違うが
  上條と話すか?」

野「はい、お願いします」

宮「ちょっと待ってな」

  <上條、草間君、インフルのせいで家に帰れんから話してやれ>

  <えっ?そうなんですか?>

  少しだけ、会話が聞こえる

野(声が違う・・・)

上「野分か?」

野「ヒロさん!?大丈夫ですか?」

上「あぁ、大丈夫だ」

野「家に帰れなくてすみません・・・、急患が多くて・・」

上「大丈夫だよ、お前は人の命を救うのが仕事だろ?がんばれよ」

野「すみません、愛してます、元に戻ったら、いっぱいしましょうね」

上「うっ、うるせぇ////ガキ」
  声は違うけど、やっぱり、中身はヒロさんだ・・・よかった
  でも、この声どこかで・・・

上「仕事がんばれよ」

野「はいっ」

宮「大丈夫か?上條」

上「はい」

宮「次は、高橋の方か」

ルルルルr〜

?「はい・・・・」
 電話をかけて、出たのは疲れきったような声の女の人がでた

宮「すみません、家の方はいらっしゃいますか?」

?「いますよ・・・どなたですか?」

宮「失礼、M大で古文を教えている宮城というものです。あなたは?」

?「はい、宇佐見秋彦の担当をしている相川です。
  って、M大って美咲君が通ってる大学じゃ?」

宮「そうです。その件でお話がありまして」

相「少々お待ちください」
  数分後

ウ「はい、宇佐見です」

宮「あっ、M大で古文を教えている、宮城庸というものなんですが
  宇佐見さん宅で高橋美咲という大学生を預かっていますよね」

ウ「はい、預かってますけど」

宮「そのことなんですが、高橋君が事故にあって
  いま、隣町のR病院にいますので、これたら来てほしいのですが」

ウ「分かりました、すぐ行きます」

  がちゃ、ツー・ツー・ツー

宮「高橋の家の大家は来るって」

美「ウサギさんに入れ替わったってこといったんですか?」

宮「ウサギ?・・いや言う前に、切られた」

美「すみません」

宮「でも、なぜ、高橋の大家の家に電話して宇佐見秋彦の担当編集が出るんだ?」

美「あの〜、それは・・・・(いいたくない)、宇佐見先生の家に居候してるからです」

上「あの、秋彦の家に!?あの、人嫌いのか?」

宮「なんだ上條、知り合いなのか?」

上「幼馴染ですよ、ただのね・・でも何で秋彦と同居してんだ?」

美「俺の兄が高校からの友人なんです。その関係で」

上「もしかして、高橋、高橋孝浩の弟か?」

美「えっ?あぁはい」

  そんな話が数分続いた

ガラーー
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