黒子のバスケ

□繰り返し一粒パロ
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今思えば、帝光中学時代は、僕にとって
都合よく映されていた錯覚、甘い幻想に過ぎないのかもしれない

全中終了と共に意味を失った、「幻の六人目」という言葉
そして、僕の帝光バスケ部での存在意義、キセキのみんなは僕がいなくてもやって行ける

試合中、青峰くんの言葉とぶつからなかった影と光の拳
これが錯覚の解ける魔法だったのかもしれない
錯覚が解ければ、僕は帝光のバスケが嫌いになっていた

本当は青峰君と楽しくやっていた居残り練習のバスケが大好きだった
その頃が大好きで返して欲しくて涙を流したこともあった
そして、もうこんな辛い事があるならば、ここにいないほうがいいと思った。

僕はこのバスケ部には必要ない、ここにはいられない。
僕は、キセキたちに見つからないように、退部届を出し、卒業までの数ヶ月間
元々薄い影をさらに薄くして日常を過ごした。
黄瀬君は僕を探し回っていたっぽいですが、ごめんなさい
君と同じ学校には行けません。
突き進んでいる君たち、取り残された僕











ごめんなさい
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