小説。

□ほんとは。(山土)山崎視点
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副長は、俺のことをどう思ってるんだろう。

使い勝手のいい部下?
ただの監察?
ただの使い走り?

どれでもいい。

俺はただ、副長の側にいられれば。

欲を言えば誰よりも副長に近い位置にいたい。

・・・無理なことはわかってるけど。

・・・副長。

鬼の副長と呼ばれて、鬼になりきれない貴方はどんな気持ちなんですか?

新選組の汚れ役を買って出て、局長を守れればそれでいいんですか?

俺は、知ってるんです。

部下を粛清するたび、貴方が深く深く傷付いていること。

「鬼」と呼ばれるために、一人では抱えきれないほどの重荷を貴方が無理して背負っていること。

貴方が、本当は凄く優しい人ってこと。
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