学園アリス 短編

□親友
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友達って何
どこまでが友達でどこからが恋人なの

隣の席の日向棗が好き

「お前今日夜空けとけ」
「なんで?」
「やりてーゲームがあるんだよ」
「またー?一昨日も付き合わされて寝不足だったんだけど」
「そー言うんじゃねーかと思って」

棗はそう言うとカバンから何かを出した

「これっ!」

目の前に出されたのは私が欲しい欲しいと前々から言っていたアクセサリー
だけども高くて買えなかったのだ
「な、棗これっ!」
「やる」
「でも、これすっごい高いんだよ?」
どうして、こんな高いモノを…

「いらねーなら返せ」
「い、いるよっ!」
私はきゅっと胸に抱いた
「ありがとう棗」

棗はいつも何かしら理由を付けて私にプレゼントをくれる
前は白い花柄のワンピース
私に似合いそうだったからと言い貰った
「いつも、ありがとう棗」
私も何かお礼したいと言ったけれど、こうやって俺にいつもつき合って貰ってるからと言われた
「良いなー春歌ちゃん!」
「うんっ嬉しい!」
「それ、すっごい高いんやで!」
「知ってるよ」
すっごい高いよね、私もお小遣い随分我慢してやっと買えるもの
棗はそんなモノをいくつも私にくれる

「じゃあ今日夜行くからな」
「はーい!」
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