二次小説 短編

□彼女の腕、彼女の熱
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とても暖かな風が吹き、お昼寝に最適な日。
それをすぐさま実行しているのが一人、縁側に寝転んでいた。


「すぅー……」


気持ち良さそうに眠る、紅い髪と目の青年。
あ、違った。青年のような少女だった。
俺は彼女の近くに座っていて、じっと眺めていた。


「すぅー……」


寝返りして、彼女は俺の方に身体を向ける。
その時に見えた、右腕にある傷跡――。





それは、彼女が一度失くした印であり、友と呼ばれた人物との約束の証。






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