short置場
□真っ黒な灰かぶり
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それは聖母を祀った、小さな教会でした。
今日は聖母を讃える日で、この日ばかりは身分に関係なく様々な人々が直接会い言葉を交わす事を許されています。
そしてこの日、シンデレラはついに復讐を開始したのです。
「司祭様、私の懺悔をお聞き下さい」
シンデレラは司祭の足元に平伏します。
「私の働くお屋敷には、神の御心に背き、王を騙す者がおります。その屋敷の主は重婚をしているのです」
はらはらと涙を流す様子から、シンデレラは純粋で心優しい人だと人々の目には映ります。
「ああ、ですが私は下働きの身。主をいさめる事もできず、しかしこの書類をどうすればいいのかもわからず、こうして持ち出してしまいました。主の罪を見過ごして王の怒りをかい、神の怒りに触れさせるくらいなら、私の首ひとつでせめて、と……」
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