小説

□ハートブレイク
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第三章 亜魔色の彼

その刹那。赤、青、黄、緑とカラフルなスポットライトの眩い光で彼のシルエットが漆黒の闇の中にぼんやりと、しかしはっきりと写し出された。
観客席は既に満員。座席はおろか、立って見ることすら難しい。ほとんどの客は会場外で聞いている。野酢毛が彼に目で合図を送ったその瞬間。
ピリリとしたベース音が響き渡り、彼は

叫んだ。
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