長編
□>> 1話
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――――…
チュンチュン・・・
『…。』
AM 7:40【起床】
えっと…?
家から立海まで20分だから…?
『おおおおおうふ!? ギリギリ!?』
慌ててベットから飛び起きて
新しい制服に着替えはじめる。
『始業式の日に遅刻しそうになるとかベタ!! めっちゃベタ!!』
そう、今日は始業式
今日から、転校生・萌杏ちゃん立海に通います!
そしてさらに進級したから2年生だ!
やったね!ひゃっふーぃ!
『あー…もう朝ごはんいいや!』
そう言って部屋を飛び出す
階段を駆け下りながら手ぐしで髪を直していく…
バタバタッ・・・
1階に降りても自分の足音だけが響く
1人暮らしだから、だ…
『いってきます!』
いってらっしゃい、なんて言葉
言ってくれる人は今はいない…
親は仕事で海外に行っている
最初は一緒に行くつもりだったが
やっぱり日本にいたくてお願いした
その条件に立海に通うことになったのだ
『…あ、食パンくわえてくればよかった!ベタを追及すればよかった…!』
なんてバカなことを呟きつつ
すごく走る、全速力で走る
もうこれ頑張ったら15分で行けるかな…
あれ、でも疲れて結局歩いて20分くらいに…!?
え、これ走ってる意味…あれw?
丸「…っあー、遅れる…!! 」
『おぁ、自転車乗ってる人はっけーん!』
すぐそばの曲がり角から
立海の制服を着ている赤髪くんが
自転車にのって出てきた…
…背、小さいな…1.2年生かな…?
まぁ、いいや、とりあえず…
『そこの赤髪くん!乗ーせて!』
丸「うぁ…!?」
大声で言った後、すぐに赤髪くんの自転車の後ろに飛び乗る
…あ、同意してもらってないやー…
私めっちゃ失礼な人じゃーんw
丸「お、お前誰だよぃ…!」
『君も遅れそうなのー?』
丸「無視かよっ!!」
『ほらほら、そんなことより急いで!遅れちゃう!』
丸「(そんなこと…!?)…わ、わかったから、動くなっ!」
『はーいっ!』
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