少女禁区ぱろ

□Dグレ学パロ
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皆様どうもこんにちは、桜田卯月です。
私は先日めでたく26歳になりました。特に大きな山も谷もなく普通に人生を歩んでいました。
けれどやはり人間であるがゆえ、やり直したい過去何てものは星の数ほどあります。先日会社で急須を割ってしまったこと、初めてできた恋人にもっとたかっておけばよかったこと、成人式にもっと写真を撮っておけばよかったこと。大学時代にもっと自主勉強をしておけばよかった。あの時あれをすればよかった、これをすればよかった。考えたらきりがありません。

それでも、その中で一番変えたいのは?と聞かれると即答できるほど悔やんでいることがあります。
それは…

中学時代全てです。

あれです、所謂あれ。中学生特有の病気です。人とちょっと変わっているんだぜ、すごいだろ私?こんなこともできる、あんな自慢もある。こんなことにも詳しくて何でもできるけど、みんなとちょっと違うんだぜ。というあの病気に私はかかっていました。

控えめにいって死にたいくらい恥ずかしいです。

何なんでしょうかねあの現象は発祥しない人もいるようですが、バリバリ発祥しつつ、高校入りたてくらいまで気づくことができなかった私は中高の同級生に会いたくない系の人間です。
だって、おう久しぶりと軽く挨拶して別れたとしても。その人の中ではきっと「っべー、中学の時のヤバイやつにあっちまったっべーわ!!」ってなってるんですよ。
耐えられないですよね。
被害妄想だと思うでしょうけど。何にでも最悪の事態を想定しておくのは、社会人の基本なんですよ。

前置きはこのくらいでいいでしょうか。
その事を前提として私の話を聞いてほしいのですが、私は今中学生になってました。
何をバカなこといっているのかって?私が言いたいです。
何なんでしょうかね。おもいあたることと言えば、昨日の晩大学の時にできた親友と電話をしながら呑んでいると調度流れ星が見えたんです。そのときの話題が丁度中高の話題だったんですよね。呑んでたせいもあってか中学時代をやり直させてください、おなしゃーす!といった感じで叫んだ気がします。壁どんが来たのでそのまますぐ寝てしまったのですが…。

朝起きたら中学生になってました。

何で一瞬で中学生だとわかったかって?身長というのもありますが、見た目ですよね。
厨二病にかかっていたとき私は前髪を目が隠れる程度まで毎回切り揃えてました。不気味な雰囲気を醸し出すためです(白目)

ああ、もうすでに忘れ去りたい。ということで前髪をぱっつんにして普通の女の子にしてみました。スカートも膝より少し上にして、鏡の前で一回転何てしてみます。

鏡をまじまじみてみるとやはり若いですね。肌の張りが全く違います。十代最高ですね?!
懐かしい母の声が響き、食卓へ。父と母がすでに食べており、私も箸へと手を伸ばす。

何普通に飯くってんだよお前とお思いのあなた。これはまたとないビックチャンスですよ。たとへこれが夢でも現実でも何でもいいんです。
自己満足なんです。結果として言えば。私が満足すればそれでいいんですよ。

朝食を食べ終え、歯磨きをしたあと少し懐かしい道を歩き中学校へ向かいます。
もちろん母と父とです。

今日は入学式です。



……


入学式が終わりました。感想といたしましては、おかしい。その一言につきます。まず、中学生に戻ってることはこの際どうでもいいんです。
それ以上に、この中学校はいったいなんなんなんでしょうか?
学年代表が全然知らない、見覚えのない一でした。名前とかじゃなく、見た目がおかしい。一目見ただけでいやいやいや!!と反応してしまうレベルです。

彼は名前は忘れたのですが、オレンジの髪で、右目に眼帯をしている日本人らしくない顔立ちでした。イケメンというやつです。すでに女子たちがキャーキャー騒いでいたのを覚えています。
見た目は完全にチャラ男代表といった感じですが、大体の学年代表は一番頭のいい生徒になりますよね?ということは、彼はかなり優秀と言うこととになります。きっと運動もできるのでしょう。
イケメンに不完全なやつはいないと昔ばっちゃがいってました。



けれども思うのです。一つだけ不完全な点があると思うんです。

彼、絶対厨二病じゃないですか。

眼帯て!医療用ならまだしも、そんなガチな眼帯をしているなんて!
もはや私には彼が残念なイケメンなしか見えなくなりました。
ばっちゃのいうことは大体正しいと先人の方々は言いますが、どうやらそういうわけでもないみたいです。


そんなこんなで、この中学校。私の通っていた中学校ではないみたいです。
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