少女禁区ぱろ
□Dグレ学パロ
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入学式がおわり、自分のクラスへと戻ります。直ぐに始まったものですから、周りの席の人たちとはトイレへ行っていたら、関わることが全くありあせんでした。
なので、これが本当の初対面です。
担任の先生は入学式で発表していました。ティエドール先生です。見るからに芸術家という方で、美術を専門にしています。
ていうか、先生が外国人なんですけど。この学校自体国際交流がかなり盛んみたいで
、生徒と先生の半分以上が外国人らしい。あり得ないんですけど。
その事を聞いた瞬間、やべぇ…と冷や汗を流したのは私だけではないと思うんですよね。世界の共通言語は日本語にしてくださいこのやろーと謳う私にとっては、初手から積んでると思ったが、皆日本語ペラペラでなんとも日本人に優しい中学校だということはよくわかりました。
そんな第一段階も無事やり過ごせたと思ったら、そんなこともなかった。
今現在、隣の席の生徒と質問しあおうみたいなやつあるじゃないですか。馴れ合いみたいな。
隣の人は顔だけみるとものすごい美人な女の子だと思ったのですが、そのしたに目線を向けると立派に学ランをきていました。
ひえええ、男の子だったのか。だってきれいな黒髪でポニーテールでしたやん。
完全に女の子だけど、よくよく考えると、男の子でこんな髪型とはいったい…。彼もまた厨二病の餌食になってるのでしょうか。
顔もすごくきれいで、やはりイケメンに不完全な点があるわけだ。
話がそれましたが、彼は神田ユウくん。武士みたいな見た目のわりにはかわいい名前というのが第一印象。
けれども彼、かわいくない。
先程から質問をしても答えてくれないのです。というか、体も顔もこちらに向けてくれない。いや、こういう不良みたいな人クラスに一人くらいいたけれども、いたけれどもこれは酷いでしょう。最近まで小学生だったんでしょ?
こちとら精神年齢26歳プラスされたBBAですよ。大体の人間とはうまく付き合える自信があるけれども、反応がない人にはどう接したらいいのですか。
困っていたその時、大体活躍するのは教師です。
「かーんだくーん?」
「っげ!!」
「ほーら、ちゃんと質問しあって」
ティエドール先生と神田くんは既に知り合いなのだろうか。お互い知ってそうだけれども。
彼の頭に手をおいた先生はそのまま神田くんを私と向き合うように回転させる。
このとき初めて目があった。じとっとした目。つり目だし怖いけど、しっかりしてそうだなと思いました。
神田くんのこと、みながら進行してくねと言い残し去っていった先生に、ずっとガンを飛ばしていた神田くんは、しばらくするとこちらを向きました。
これは、質問してもよいのでしょうか。BBA距離を測りかねています。
「えっと、神田くんは部活とかやるの?」
控えめに、とにかく下手にさぐりさぐり質問してみる。
相も変わらずぶっすーとしてるが、小さく口を開く。
「剣道部」
「……剣道部」
お前は?という言葉を少し期待してもいたが、やはりそんな言葉返ってくるはずもなく続けて質問してみました。
「昔から剣道してたの?」
「ああ」
「段とか級とかもってるの?」
「忘れた」
「そっか、じゃあ好きな食べ物は?」
「……蕎麦」
あ、今のボソッといった感じかわいい。
「私も一番って訳ではないけど、うどんと蕎麦だったら蕎麦の方が好きなんだ。
天蕎麦をさ、食べるときに蕎麦つゆに天ぷらをこうつけてさ、ヒタヒタにして食べるのもいいんだけど、やっぱり、さくさくかんが残ってる食べ方も捨てがたいよね……。あと、納豆とオクラととろろのねばねばしながら食べるのも最高だよね。無理って人もいるけど、私は結構いけるくちでさ、ねばねばしてはたべ、ねばねばしてはたべを繰り返すの。そうすると旨味がさ、どんどんましてたまら」「うるせえ、いつまで一人でしゃべってんだ」
「ひぇ、ごめん!」
そうです、お気づきになったかたもいるとおもうんですけど、私ただの精神年齢プラス26のBBAでなく、よくしゃべる精神年齢プラス26のBBAなのでした。
擬態うまいなって??いやいや、ずっと喋っていめしたよ?語り口調で。心のなかでも常にお喋りですよ。
いつかお喋りくそ野郎とか呼ばれそうな気がしてきます。
「神田くんも何か話してよ…」
うるさいというくらいだから、それなりに話してくれないとまた黙りになってしまう。
「……」
はい知ってたー。神田くんから話すことなんてないの知ってたー。
ティエドール先生は相変わらず此方を眼鏡きらーんさせて此方をうかがっているようです。
まだ終わる気がないのでしょう。
はー、さて次は何を聞こうかなと考えようとしたときでした。
「うぜえやつだな、お前」
かわいくないと思います。
でも、そのそっぽ向いて、先程よりも眉間にシワを寄せない感じはかわいいと思います。
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気が向いたらこうしんするかなぁ・・・?