main 〜saika〜
□とある屯所のチョコ日
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ーーーーー夕方ーーーーー
「やっと終わりましたねぇ。土方さん。」
「あぁ。まったくだ。」
5時を過ぎ用意していた薔薇が底をついた為今年のバレンタインは一応終わった。
俺は前半は楽しかったが後半は土方さんに上手く言い寄ろうとしてる女どもへの怒りやら嫉妬やらで狂いそうだった。
ふぅーーと一息ついてもまだ気わ抜けない。
今日は夜の見回りが土方さんとあるのだ、、、。
土方さんと一緒なのは嬉しいが夜は・・・花魁とか上玉の奴等が、、、、、
ーーーー夜ーーーーー
「土方さん。今夜のご予定は?サービスしますよ。」
「それならわっちの所も」
「悪いが俺は見回り中だし夜遊びはしねぇよ。」
こんな会話がさっきからずっと繰り返されている。
完全に空気になっている俺は怒りと嫉妬がまたぐるぐる。
こんなとこ居たくないでさぁ。
「土方さん・・・・」
「なんだ総悟?」
「俺帰りまさぁ。」
「えっ!総悟!」
「じゃ。屯所で。」
「分かった。気ィつけろよ。」
「はい。」
俺は歩き出した。
その瞬間、
「邪魔者は消えました。さぁ土方さん行きましょ。」
と言う声が聞こえた・・・・・
・・・・・俺は泣きながら屯所へ帰った。