World Adapt(小説)

□Before a start
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***
自室で準備をしていると、ノック音が聞こえた。
返事をし、目を向けるとそこにはサディが立っていた。


「サディ。一つ聞いて良いか?」

「何ですか、改まって。」

「俺には世界を救う力があると思うか?」


アルの質問を聞いた直後、サディは溜息をついた。

「何度も聞かれますね。
私はある、と思いますよ。」

「国民も父もそう言うが、俺はそんな事思った事などなかった。
美春にも聞いたんだ、どう思うか、って。初対面の人間に聞くのも可笑しいけどな。
そしたら、思いもしない答えが返ってきたんだ。」

「美春様は何と?」







「一人で出来ないと思うのなら二人なら出来る、だと。
それで美春は俺を助けたいって言ってくれたんだ。」





「美春様は変わった方ですね。」


サディが微笑むと、アルもつられて笑って答えた。
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