World Adapt(小説)
□Snow Town
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次の日。
城に泊まり、休んでいたのだが、ある事件が起きた。
「ユニが居ない。」
そう、ユニが居なくなってしまったのだ。
誰にも何も伝えずに。
城の中や町にいないことから、別の所へ向かったのだろう。
「でも、ユニさんは何処に行ったのでしょうか…。」
考えていると、ふと美春が思いついた。
「あれ、もしかしてケヤ渓谷じゃないかな。」
「どうしてそう思う?」
「ほら、ユニって、昨日ユラハの話を聞いていて様子が可笑しかったじゃない?
だから…。」
すると、全員静まり返った。
「え?何?」
「「「「「いや、今日は妙に冴えていると思って…。」」」」」
「こんな時に全員息を揃えないでよ!!」
「まあ、美春が考えているのが一番可能性として有り得るな。」
「でしょー?」
アルに褒められて誇らしげにする。
「なら、急ぐか。」
「でも、どうやっていくの?」
「…この俺を誰だと思っているんだ?」