君こそ神様!+Heaven’s Security(小説)

□エピローグ
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地上は、平和そのもののはずだ。
神の使いとして神隠しをした少年少女も今や自分の日常に戻ってきている。
たった数分?数時間?
それくらいの短い時間。
彼らは、この地上に居なかった。
確かに存在していなかったのだ。
でも今は、いる。
そこにいる。
誰も気づいてない。
誰も気がつかない。
だってもう彼らは、忘れている。
神隠しにあった事実を。
神隠しが起こったその瞬間さえも。
彼らは、何も覚えていない。
それでも彼らの中には変わったことがあるようだ。
今までとは、変わってきている。
ただやってきた事実自体を忘れてない人もいるようで…

「え?」
<だから、これから―――――>
「いや、無理でしょ…?」
<やれる、キミならできる!!>
「う、うぅ…まぁいいやとりあえず後でやってみるから…」
<よろしくねぇ!>
神様からの通信。
頼まれたことは、これから起こる小さな最悪を変えるということ。
最近までは、小さい子を事故から守ったり。
犬の散歩で起こる小さな事件(こと)から
他の犬を守ったり…
俺ってモーゼみたいなもんだよな。
今や、神のお告げを聞けちゃうんだから。
「さてと…」
俺は、また道を歩き出す。
最悪を変えるために…
あと自分が学校に遅刻しないために!!
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