君こそ神様!+Heaven’s Security(小説)

□第3章*第二ゲームは言語力?!
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だから俺は、目の前から来る小さな生き物が怖くてたまらなかった!!
な、なんだ?!何が来るんだ!!
俺は、手で目を覆った。
見たくない、小さい生き物は特に見たくない!!
「キュウ!」
「へ?」
俺は、目を覆うのをやめた。
小さな変な生き物は、モニターを持っている。
「お待たせいたしました。モニターのご用意が整いました。あ、まだない方いませんか?大丈夫ですか?それでは、今回のゲームの説明に入らせていただきます。」
俺の目の前の小さな生き物は、必死に俺に見えるようにモニターを持っている。
な、なんか健気だな…
ちょっとキュンと来てしまった俺は…
「あ、その生き物には、触れないようにお願いします!彼らは、触れられると狂暴にそして大きくなりますから!」
「へ?」
「「「「え?」」」」
全員がその健気な姿に心を打たれ、少しでもその生き物にいいことをしようとしていた。
しかし触るな?
狂暴になる?
「「「「「何でもっと早く言わないんだ!!!!」」」」」
もうすでに全員がその生き物に触れてしまっていたようだ…
間一髪、俺は触れなかったが…
するとその生き物は、みるみるうちに大きくなり…
顔も狂暴さを増し…
鳴き声も…
「ギュウ!!!」
と可愛くなくなってしまった!!!
「や、やばい!!こんなところに居たら死んじまうぞ!!」
そう叫んで誰かが逃げ出した。
「俺たちも逃げるぞ!!」
とまた誰かが逃げて行く。
俺もまだ死ぬのは嫌だから、足早にその場を去った。
でも俺たちは、知らなかったんだ。
これがあの人の狙いだったなんて…
俺は、逃げて行く中で後ろを振り返ってみた。
その時天使が笑ったような気がした。
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