君こそ神様!+Heaven’s Security(小説)

□第6章*もってこい!いってこい!やってこい!!
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『――――――それでは、ゲームをスタートいたします。
今回参加していただくゲームは、借り物障害物競争です。
合格者は、5名。
この5名が最後のゲームへと進む権利を得ることになるのです。
先着順ですのでぜひ頑張っていただきたいと思います。

それでは、あなたに借りていただくものは………』

俺は、書いてあるものをみてびっくりした。
それは…
「お金?」
しかもかなり0が多い。
てことは、かなり高額ってことだよな…?
そんなにお金を貸してくれる人なんているのか…?
とりあえず俺は、歩き出す。
店をもってる人ならこのくらいのお金貸してくれないだろうか…
というかまず言葉が通じるのか?
お店を見ながら、一番高そうな店に入る。
「*+#$%&“!!!‘+」
お店の人が何か言ってる。
やべぇ!!全然わからん!!何言ってるんだこの人!!
お店の人は、怪訝そうだ。
「えっと…」
「????」
「あははは・・・・」
「??????????!!」
お店の人は、俺の顔をじっと見ている。
どうしよう…お金貸してくれなんて言えない…
言葉が通じないところでどうやってこんな金額借りろっていうんだよ…
俺が落ち込んでいると…
「$%#$?+*‘@+!#$%?」
とわけのわからない言葉を掛けてくる。
俺は、どうしたらいいのか迷った。
でもそういえばこの力を応用できるんじゃないかと思った。
それは、手毬歌のときに使った力だ。
あの力を使えばたぶん…
そして…
『あんた、大丈夫か?』
「おぉ!!おぉ!!!言葉がわかるぞ!!」
『はぁ?何言ってる?とにかく大丈夫そうならいいか…』
「あの、俺の言ってることってわかるんですよね?」
『もちろんだ、で何買いに来たんだ?』
「あ、えっと俺、お金を貸していただきたいんです!!」
『…それは、どういう…?』
「えっと、いきなりで悪いと思います!!でも俺、どうしてもお金を貸してほしいんです!!」
『訳をきかせてくれないか?』
お店の人は、本当に真剣に俺の話を聞いてくれた。
『そうか、でもこの金額は、無理だよ』
「そうですよね…」
と俺が落ち込んでいると…
『まぁ、この金額なら貸せるけど…』
とお店の人は、俺にお金を渡してきた。
「え…でもその俺に貸してくれるんですか?!」
『あぁ、貸すよ。これだけな…ちゃんと返せよ!』
「もちろんです!!」
『あぁ、そうだ!他に貸してくれそうな人を紹介してやろうか?』
「お、お願いします!!」
こうして俺の借り物競走は、順調に進むかと思われた。
だが…
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