水無月の夢
□6月29日
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昨晩は狒々様との情事があったし、猩影が何度か起きたため、あまり眠れなかったなぁ…
昼餉の後、妙に重い瞼を擦りながらそんなことを考えていると、その姿を狒々様に見られてしまった。
「キャハハ!姫はおねむのようじゃのぅ?」
「あっ、狒々様…すいません…」
ぱちぱちと瞬きしてから大丈夫です、と見せてみるが、狒々様は1人で遊んでいた猩影を抱き上げて私を見下ろす。
「ちぃと屋敷ん中ァ散歩してくるから、ゆっくり寝てろぉ」
「あっ…ありがとうございます…」
狒々様と猩影が部屋から出て行ったのを見送ってから、お言葉に甘えて畳に寝そべる。
………
…なんか、むらむらする…
眠いのに、むらむらする…
部屋を見渡し誰もいないのを確認してから、そっと着物の合わせに手を差し込んだ。
「んッ…」
胸の先端をくりくりしながら、着物の裾を乱して下の割れ目もなぞる。
…私、こんなに性欲強かったっけ…
吉原にいたときよりも、妊娠する前よりも、猩影を産んでからのほうが性欲が増している気がする。
これでは、狒々様に淫乱だと言われても仕方ないかも、なんて思いながら自ら弄っていると、だんだん物足りなくなってきた。
狒々様が欲しい…
子宮がきゅうきゅう疼いて、男を求めて腰が揺れる。
「あっ…んっ…」
本能のまま着物を乱して自慰に没頭してしまい、いつの間にか意識を手放してしまっていた。
→おまけ&つぶやき。